韓国最大級のコングロマリットであるLGグループが7月15日、素早く回答を生成できるだけでなく、段階的な推論プロセスを通じて答えを導き出すことも可能な主力の人工知能(AI)モデルの最新版を発表した。
素早く回答を生成できるAIは「即座に提示」というメリットがある一方、一般的には回答までの思考プロセスがわからず、人間にとってはブラックボックスになりがちだ。段階的な推論プロセスを通じて答えるAIは、人間からの問い合わせ内容を小さな要素に分解し、各要素を1つずつ推論(および提示)した上で答えを出す。人間にとって思考の途中を確認しやすく、複雑な論理や計算に向いているとされる。
「Exaone 4.0」と呼ばれるこのハイブリッド型AIモデルは、LG AI研究所によって開発された。15日の声明で同研究所は、このモデルが業界の複数のベンチマークにおいて、アリババの「Qwen 3」やマイクロソフトの「Phi-4-reasoning-plus」、Mistral AIの「Magistral-small-2506」を、数学、科学、コーディングの分野で上回ったと述べたが、DeepSeekのR1には及ばなかったとしている。なおこの比較には、OpenAIのGPT、AnthropicのClaudeといったトップクラスのモデルは含まれていない。
LG AI研究所によると、Exaone 4.0は韓国語と英語に加えてスペイン語でのリクエストにも対応する。さらに、AIモデルが外部アプリと連携するためのプロトコル「MCP(Model Context Protocol)」にも対応することで、複雑な作業をこなすAIエージェントの開発を可能にしている。
Exaone 4.0は、研究目的および小学校から大学までの教育機関に対して無償で提供されている。LG AI研究所は現在、企業がこのモデルを導入可能にするための準備を進めているという。



