「かわいい」を補充したい? それなら「スプルート」に注目だ。
スプルートとは、動物が腹ばいになり後ろ脚を伸ばしてくつろぐ姿勢をいう。全身を大きく伸ばしてリラックスしたいときにこの体勢をとることもあれば、暑い日に冷たいタイルや涼しい日陰の草地、木の枝の上で寝そべって体温を調節しようとしていることもある。
米国立公園局は、米国が熱波に襲われ「今季最も厳しい暑さ」に見舞われた6月下旬、フェイスブックの公式アカウントでスプルートの習慣を紹介。「みなさん、スプルートの季節がきた」「水分補給を忘れずに、日陰を探して、必要ならスプルートもしよう」と呼びかけた。
ペットを飼っている人なら、家の中でスプルート中の小さな家族の姿を目撃したことがあるかもしれない。たとえば筆者の愛猫ジェットは、スプルートの達人だ。
NPSのフェイスブック投稿には、クマ、マーモット、リスなどの野生動物がスプルートをしている写真が添えられている。カメが石の上で首と手足を上げて空中ダイブさながらのポーズをとっている写真などは、まるでヨガ教室の一幕のようだ。
コメント欄には、ペットや身近な動物のスプルート写真を嬉々として投稿するユーザーたちがあふれた。そのうちの一人は「やるならスタイリッシュに、そしてエレガントに」とコメントしている。
動物病院ネットワークのVCAによると、ペットが腹ばいの姿勢をとる際は、脚や腰の関節に痛みなどのトラブルを抱えている場合があるため注意が必要だ。ただ、単に暑さをしのごうとしている場合も多い。
猛暑の中でぺたんと寝そべったリスの姿ほど、共感をおぼえる光景もない。



