野生の猛禽類がドローンを攻撃することもある。英国のあるドローンユーザーは最近、「一生に一度」しか撮れないだろうと言う写真を公開した。ハヤブサが彼のドローンに向かって飛びかかってくる瞬間を捉えた一枚である。幸い、ドローンもハヤブサも無事だったとのことだ。
一部のワシやハヤブサは、飛んでいる獲物の鳥をよく攻撃するし、ほかの猛禽と争う習性もある。一方、チョウゲンボウは通常、地上の小動物を狩り、空中ではむしろほかの鳥から攻撃されたり、「モビング」(小鳥などが群れになって捕食者の鳥を追い払う行動)をされたりする側だ。では、シュライクがロシアのドローンと戦ったというのは作り話なのだろうか?
これが実際に起こったと推測される根拠がいくつかある。ひとつには、過去に中国で、チョウゲンボウがドローンを空中で捕獲し、森の中に落とした様子が映像に記録されていることだ。また、研究によって、チョウゲンボウは縄張り意識が非常に強く、自分の縄張りを守ろうとする習性があることも知られている。
コニコバによると、ウクライナの鳥がドローンを攻撃した例は今回が初めてではない。
「今年初めには、ワシミミズクが営巣地の周辺でドローンを攻撃しました」と彼女は言う。「そちらはもっと成功していました。ドローンのほうがやられたのです」
とはいえ、シュライクの話に関して注目すべきなのは、ウクライナ軍の兵士が負傷したチョウゲンボウをわざわざ助け出し、獣医の元まで送り届けたという点だ。しかも、コニコバの話に限らず、似たような話は枚挙にいとまがない。
2024年10月、ウクライナ軍のある衛生兵は、負傷した猛禽(ヨーロッパノスリのように見える)を発見した。この鳥は治療・リハビリを受け、部隊に引き取られ、現在は「マビック」というコールサインも持っている。また、ウクライナの動物愛護団体で、通常は猫や犬の治療などにあたっている「UAnimals」は、兵士によって持ち込まれたトビの救護を報告している。さらに、ウクライナ軍の第35独立海兵旅団は、ロシアのミサイル攻撃で倒れた木の中からトラフズクの雛たちを見つけた。雛たちは「ハハーリン」というコールサインの海兵によって南部オデーサ市のオデーサ動物園に運ばれ、そこで育てられて、2023年10月に野生に帰された。
🇺🇦One of our combat medics found a wounded eagle. He said the winged friend knew where to fall with his last strength and that the rehabilitation is going well. He is already enrolled in the unit and even has his own call sign. Mavik❤️ pic.twitter.com/UA1Ewy3HXs
— Sofia (@SlavaUk30722777) October 16, 2024
これらの事例から明らかなのは、ウクライナ人は野生動物を大切にし、その保護のために努力を惜しまないということだ。
一方、ロシア人の態度は違っているようだ。


