2025.08.07 16:15

進路変更禁止標示新設、「道路上のオレンジ矢印」で車線変更はOK?

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オレンジの実線上は車線変更禁止!

片側1車線の道路や2車線以上の道路の交差点間際などに引かれている橙(だいだい)色の線は進路変更禁止区間を示しています。

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進路変更に関する法的取り決めは道路交通法第26条の2(進路の変更の禁止)にあります。その内容をまとめると、次の3つに該当する行為は道路交通法違反として取り締まりの対象となっています。

1.みだりに車線変更をすること。


2.車線変更先の車線の後方から接近してくる車両の速度や進行方向を急変更させる恐れがある中での進路変更。

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3.進路変更禁止が道路標識によって区画されている道路での進路変更(規定に該当するものを除く)。


見知らぬ土地をカーナビや地図アプリを頼りに走っていたら、交差点に差し掛かったところで進路変更禁止区間があることに気がついて直進したかったのに致し方なく左折した経験や、片側1車線の道路の進路変更禁止区間での追い越しで検挙された経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった「未曾有の危機」を防ぐためにも、この注意喚起表示は役割を果たします。

進路変更禁止区間で違反した場合の罰則は?

道路交通法第120条によると、進路変更禁止区間での違反行為(進路変更禁止違反)で検挙された場合には5万円以下の罰金となっていますが、点数制度と反則金制度で処理されるのが一般的です。違反点数1点、反則金6000円(普通車)となっています。

【おさらい】センターラインの色と意味

実線や破線、白色に橙色、さらには実線と破線が入り混じるものなど、様々なセンターラインが導入されています。それらのまとめると、次のようになります。

これらを見比べると、追い越しのためのはみ出しを禁止しているのは橙色の実線のみになりますが、白色の実線ははみ出しを禁止していることがわかります。

白色のセンターラインは実線と白線の2種類が存在し、はみ出しや追い越しの交通規制が異なるので、橙色よりも気をつけるべきものと言えるかもしれません。

世の運転手は道路交通法に則って運転しています。その中で道路交通法に違反する行為をすることは車社会の安全を脅かす行為であり、進路変更禁止区間での進路変更も同様です。確実かつ安全なところで進路変更を行い、安全な車社会の実現に貢献しましょう。




(この記事は、「MOBY」から転載したものです)

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