2025.07.12 13:00

そのホテルは「本当に安全」? 盗難被害に遭わないためのチェック項目

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この部屋に貴重品を置いて出かけても、大丈夫だろうか──? ドアを開けて外に出ようとした瞬間に、ためらいを感じることはないだろうか。筆者はよく、そんなことを考える。その理由は、実質的にホテルで暮らしているようなものだからというだけではない。盗難被害に遭った旅行者の手助けを、頻繁にしているからだ(筆者は非営利の消費者支援団体の創設者)。

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ホテルのセキュリティは最近、大きな話題になっている。ある調査によると、窃盗犯たちは年々、さらに大胆になっており、バスルームに取り付けられている備品からロビーに置かれたグランドピアノまで、あらゆるものを盗むようになっている。そうした中で常に考えるのは、「その被害は避けられなかったのか?」ということだ。

──その答えを明かす前にひとつ指摘しておきたいのは、一般的に言って、ホテルは民泊施設よりも安全だということだ。旅行者の安全をサポートしてきた米Global Rescue(グローバル・レスキュー)のアソシエイトディレクター、ハーディング・ブッシュは、「そもそも(民泊施設の)Airbnb(エアビーアンドビー)やVrbo(バーボ)には、ゲストをサポートするためのネットワークが確立されていません」と話す。24時間体制でスタッフが常駐しているホテルの方が、犯罪は起こりにくい。

とはいえ、当然ながら、ホテル内で盗難被害に遭うリスクはある。そして、旅行中に被害に遭った人たちをサポートしてきた筆者の経験から言うと、最悪のケースは「被害に気づかない」ことだ。

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ホテルの客室に入り込んだ窃盗犯らに何かを盗まれても、被害に気づいたのがチェックアウト後であれば、警察に被害届けを出すのも、犯人を捕まえるのも、はるかに難しくなる。

そこで、被害を防ぐために最も重要なこととしてアドバイスしておきたいのは、荷物に関しては「ミニマリスト」に徹すること。高価なジュエリーや電子機器は、持っていかないことだ。そうすれば、部屋から盗まれることもない──もちろん、言うまでもないことだ。だが、それでもあえて、言っておかなければならない。

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編集=木内涼子

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