覚えておかなければならないのは、ホテルや客室に不安を感じるからには、何かしら理由があるはずだということ。自分の直感を信じ、安全で快適な滞在にするための方法を検討しよう。
「ハイリスク」のホテルを避ける方法
ホテルの安全性を確認するため、以下についてもチェックしておこう。
・オンラインレビュー
英サイバーセキュリティ企業、RedSecLabs(レッドセクラブズ)のラフェィ・バロックCEOは、宿泊した人たちの体験に関する情報を確認するのは、重要なことだと話している。
・周辺地域の治安
そのホテルがある地区の犯罪発生率について、調べておこう。盗難事件が多く起きているエリアのホテルなら、警戒を強め、対策を講じる必要ある。その確認のために役立つのは、Community Crime Map(コミュニティ・クライム・マップ)などのインタラクティブな地図だ。
また、ホテルの安全性に関するオンラインレビューについて、ALTOUR(アルツアー)のジョン・ローズ最高リスク・安全性管理責任者(CRSO)は、利用者の「経験に基づいた意見」を確認できるものだと述べている。
「それら(のレビュー)を、ホテルがある地域の犯罪率といった客観的なデータと併せて確認することです。盗難事件やその他の犯罪発生率が高い地区なら、警戒が必要です」
・客室内
チェックインしたら、すぐに客室内をチェックすることを習慣にしよう。すべてのドアと窓にきちんと鍵がかかるかどうか、金庫が実際に使えるものかどうか、確認し、問題があれば、客室の変更を頼むべきだ。
International Citizens Insurance(インターナショナル・シチズンズ・インシュアランス)のジョー・クロニンCEOは、必ずデッドボルト(錠のかんぬき部)に緩みがないかチェックし、ホテルがメンテナンスを怠っていないかどうか確認しているという。
「廊下に防犯カメラが設置されているかどうかも確認します。これは、非常に重要なことです」
「また、金庫にはそのホテルのセキュリティに対する考え方が反映されています。手提げ金庫や、ネジで壁に取り付けられた金庫は、ホテルが安全対策を真剣に捉えていない証拠であり、非常に危険です」


