働き方

2025.07.07 11:30

「あの絵文字」はZ世代には厳禁? ビジネスリーダーが取り組むべき世代間ギャップ

Shutterstock.com

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同僚とのやり取りで絵文字を使っている人は、そうした絵文字が相手にどのように受け止められているかをもう一度よく考えた方がいいかもしれない。拍手の絵文字で「上出来」と伝えたり、親指を立てている絵文字で同意を示したりするかもしれないが、若い世代はそうした絵文字を異なる風に解釈することが多い。つまり、あなたのメッセージは意図したようには伝わっていないかもしれないのだ。

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「クール」という言葉がもうクールとはみなされないように、絵文字の意味も変わり続けている。親指を立てている絵文字は、間違って解釈されていることで最初に注目を集めたもののひとつで、いまだに疑問を投げかけている。メッセージに温かみを持たせたり、気持ちをもっと伝えたりするために絵文字を付け足し、それが誤読されると混乱や曖昧さにつながる可能性がある。

親指を立てる絵文字が問題になった背景

親指を立てている絵文字については2022年にReddit(レディット)やTikTok(ティックトック)で特に批判的な見方が示された。それらのプラットフォームの若いユーザーが、親指を立てている絵文字が送られてくると自分が軽くあしらわれている、あるいは拒否されていると感じるとの思いを共有した。相手は「準備万端だね」と言ったつもりだったが、「こんなことに関わりたくない」と解釈されたのだ。

調査会社Perspectus Global(パースペクタス・グローバル)の調査によると、16〜29歳の調査参加者の大多数が、親指を立てている絵文字や赤いハートの絵文字を使う人は「れっきとした年寄り」だと考えていることがわかった。また、働くZ世代のおおよそ4人に1人が、親指を立てている絵文字は失礼なもの、または敵意を示すものだとみている。絵文字が同僚間のやり取りで感情的な意味を持ち続ける中で、それらがどのように相手に受け取られているかを理解することが以前にも増して重要になっている。

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翻訳=溝口慈子

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