働き方

2025.07.07 11:30

「あの絵文字」はZ世代には厳禁? ビジネスリーダーが取り組むべき世代間ギャップ

Shutterstock.com

職場の絵文字問題の予防策は

議論の場を設けることから始めよう。特定の絵文字をどう解釈しているか、部下に尋ねてみてほしい。世界共通だと思っていた絵文字のとらえ方が人によって異なることに驚くかもしれない。

advertisement

明確なコミュニケーションを心がけたいものだ。絵文字を使う場合は、誤解する余地のない文言と組み合わせるといい。親指を立てている絵文字だけではぶっきらぼうだと思われるかもしれない。「繰り返しになるけど、対応してくれてありがとう」という言葉を添えればトーンが伝わる。拍手の絵文字を使いたいなら、何を祝っているのかを説明しよう。その一言が違いを生む。

新人や若い世代だけではない。送信ボタンを押す前に一呼吸置くよう管理職を教育するといい。複数の世代が働く職場におけるコミュニケーションでは以前よりも意識する必要がある。それには、どんな言葉を口にするかだけでなく、言葉をどのように視覚的に伝えるかも含まれる。

言葉や絵文字の使い方を変える必要はない

Z世代が意味するところを理解するためにZ世代と同じ言葉を使う必要はない。例えば、誰かが大きなプロジェクトを終えたばかりで、「上出来だよ」と言う代わりに「あの再設計は超イケてた。最高。大成功間違いなし。マジで」と言ったとしよう。まるでドラマ『モダン・ファミリー』のキャラクターのフィル・ダンフィの口調のようだ。それを笑うのは構わない。「再設計、お見事。よくやった」と言ってもいい。年下の人とつながるために、若い人のような話し方をする必要はない。ただ、あなたの口調が相手にどう受け止められるかに注意を向けておく必要がある。

advertisement

絵文字への好奇心がコミュニケーションを強化

コミュニケーションの方法は変わり続ける。絵文字は変化し、トーンは進化する。そして、今日は自然に聞こえることも明日には時代遅れに感じるかもしれない。すべてのトレンドを反映させる必要はないが、注意を払って損はない。他人がどのように自分を表現しているかに関心を持つことで会話はより明瞭になり、相手を尊重するものになる。人々が好むつながり方に対してオープンであれば誤解が少なくなり、職場でより強固な人間関係を築くことができる。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事