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2025.07.02 12:30

ココナッツウォーター中国最大手のタイ企業、香港IPOで株価42%急騰

Supanee Prajunthong / Shutterstock.com

中国で年間517億円の売上高

IFBHは、IFブランドの瓶入りココナッツウォーターで知られている企業だ。ココナッツから得られる透明でわずかに甘みのある飲料で、健康に良いと考える人もいる。目論見書によると同社は昨年、中国で3億6200万ドル(約517億円)の小売売上高(店頭価格ベースの売上高)を記録し、中国最大のココナッツウォーターメーカーとなった。また、昨年のグローバルの小売売上高は3億7400万ドル(約535億円)で、ニューヨークに拠点を置くVita Coco(ビタ・ココ)に次ぐ世界2位のココナッツウォーター企業となっていた。

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同社の2024年売上高の92%以上が中国本土からのもので、香港が4.6%、残りはオーストラリア、カンボジア、カナダ、クウェート、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、米国などだった。収益は、前年比80%増の1億5760万ドル(約2254億円)で、純利益は同じくほぼ倍近くの3330万ドル(約476億円)に伸びていた。IFBHはこの成長を中国本土での販売量の増加によるものとしている。

一方、アセットライト型のビジネスモデルをとるIFBHの従業員数は、わずか46人にとどまっている。同社は、製造と流通を親会社General Beverageおよび外部企業に委託し、自社ではマーケティングと研究開発に専念している。

ポンサコンは2011年にGeneral Beverageを創業し、その2年後にIFブランドのココナッツウォーターを発売した。2015年に香港での販売を開始し、2017年には中国本土にも進出した。植物由来のスナックや、中国市場向けのココナッツ紅茶など現地の嗜好に合わせた商品開発も行っている。ポンサコンは2022年末、General Beverageのタイ国外での事業を担う会社としてIFBHを設立した。

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IFBHの上場は、香港のIPO市場が勢いを取り戻す中で行われた。中国の人工知能(AI)スタートアップDeepSeekの台頭や米中対立の影響を受けて、中国企業が香港取引所での上場に回帰しつつあり、5年ぶりに調達額ベースで世界トップの上場市場の座を取り戻す勢いを見せている。

香港取引所のデータによれば、2025年年初から6月26日までに41社が香港で上場し、合計で1040億香港ドル(約2兆円)以上を調達した。その中には深圳拠点の宝飾品販売大手「周六福珠宝(ジョウ・リウ・フー・ジュエリー)」も含まれており、26日の上場では株価が2日間で70%近く急騰し、同社会長はビリオネアとなった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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