6月30日は「国際小惑星デー」である。世界中の天文学者が各地で集まり、隕石が地球にもたらす危険と機会について一般の人々への啓発を呼びかける日だ。
今年は小惑星に関するニュースが多い。年明け早々、小惑星「2024 YR4」が2032年12月22日に地球に衝突する恐れがあるとの警告が世界を駆け巡ったのが、すべての始まりだった。その後の観測で軌道予測がより精密になり、現在は直撃の危険はないとされている。代わりに、月に衝突する可能性が高いという。
今月初旬には、直径310~690mと小惑星でも上位3%に入る大きさの「2008 DG5」が地球から約350km以内の距離を通過した。
ツングースカ大爆発
では、なぜ6月30日が国連公認の「小惑星の日」となったのだろうか。それは1908年のこの日、直径約100mともいわれる小惑星が地球大気圏に突入し、ロシア・シベリア上空で爆発したからだ。約2000平方kmにわたって森林を破壊したこのツングースカ大爆発は、地球上で記録された最大の小惑星衝突である。
この事件は発生から117年を経た今も、小惑星の地球衝突はいつでも起こり得ることであり、もし衝突すればどんな被害がもたらされるのかを思い起こさせてくれるきっかけとなっている。
隕石クレーター
岩石質の石質小惑星は、地球に衝突する前に空中爆発することが多い。ツングースカ大爆発のほか、2013年にロシア第7の都市チェリャビンスク上空でも隕石の爆発が発生した。一方、地上に落下して衝突クレーターを残す場合もある。
世界で最も保存状態がよく、最も象徴的な隕石衝突地点のひとつが、アリゾナ州ウィンズローから西に車で20分のところにあるバリンジャー隕石孔(アリゾナ大隕石孔)だ。約5万年前、鉄やニッケルで大部分が構成された直径45m余の小惑星が時速4万2000km近い速度で衝突し、直径約1.5km、円周の長さ約4km、深さ約170mにわたり大地を抉り取った跡である。
この巨大クレーターでは毎年、国際小惑星デーに、科学と星空観察を融合した記念イベント「Asteroid Day Arizona」が開催されている。



