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2025.07.01 17:00

人間関係を「シャットダウン」してしまう3つの理由と決断前に把握すべきこと 心理学者が伝授

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「シャットダウン」しそうになったときの対処法

相手ともう話せないように感じられる段階に達すると、本能的にシャットダウンするか、見限ることが多い。だが、何か決断を下す前に、沈黙の裏で本当は何が起こっているのかを振り返るために立ち止まるといい。

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自分で、あるいはセラピストの助けを借りて、そっと裏側を探ってみるためのいくつかの質問を下に挙げる。

・相手とのコミュニケーションで、具体的に何を安全でないと感じるのか。それは否定されたり、批判されたり、だまされたり、あるいは感情的に圧倒されたりすることへの恐れだろうか。脅威と感じることを明確にすることで、あなたの神経系が何からあなたを守ろうとしているのかを理解できる。

・パートナーとの会話の中で、繰り返し現れるパターンは何か。あなたが気持ちをすり減らすことになるスパイラルや引きこもり、非難、過小評価、議論の回避のサイクルがないだろうか。そのパターンを明確に認識することで、個人的なことではなく2人のことで自分を責めることを防げる。

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・相互作用の中で、一貫して満たされない感情面でのニーズは何だろうか。おそらく、ただ話を聞いてもらいたい、罰せられることなく怒りを表現したい、気持ちが重視されていると感じたいといったニーズだろう。基本的なニーズが一貫して無視されるような関係になると、会話は自然に途切れ始める。

・関係にしがみついているのは、関係を修復したいからなのか、それとも一歩下がることが意味するものを恐れているからなのか。修復やヨリを戻すことを望むのは、正当だ。しかし、関係を維持する試みはもはや持続可能ではない、あるいは安全でないと認識することも、正当な反応だ。時として、沈黙は「できることはすべてやった」と暗に伝える方法だ。

加えて、一歩下がることを自分に許そう。1人になりたいということはあきらめるということではない。実際のところ、自分を守る行為であることが多い。神経系を落ち着かせ、再び物事を冷静に見られるようにし、過敏に反応することなく内省するために役立つ。

個人的なものであれ、2人で受けるものであれ、セラピーは1人で対処するには複雑すぎるような会話を理解するための安全な場だ。時として自分を労る最善の方法は、安全性も相互性もないつながりを追い求めるのをやめることなのだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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