ReportAIdによれば、こうしたツールを使うことで医療プロセスの遅延を大幅に減らし、患者がより早く治療を受けられるようになる。また、効率化によって医療機関のコストを削減し、私立の医療機関にとっては患者の維持や収益拡大にもつながるという。
AI導入で52兆円規模のコスト削減に
今回の資金調達は、イタリア・ファウンダーズ・ファンド(IFF)が主導し、Heartfelt、Exceptional Ventures、2100 Ventures、Vento、Ithaca、B Heroes、Vesper Holding、さらに複数のエンジェル投資家も加わっている。同社はこの資金をもとに最大10人の新規採用を行い、ドイツやフランス、スペインといった市場を中心にヨーロッパ展開を進める予定だ。
IFFのプリンシパルであるイレーネ・ミンゴッツィは、医療分野における「断片化された診療データや患者管理の不備、構造的な待機リスト問題」といった重大な非効率性に対処する必要があると語る。Exceptional Venturesの共同創業者でパートナーのパオロ・ピオは次のように付け加えた。「医療はAIにとって完璧なフィールドであり、創業者たちはこの分野で最大級の非効率に立ち向かっている」
実際、こうしたテクノロジーの潜在力は非常に大きい。最近発表されたレポートによると、自動化システムの導入により、今後5年間で世界の医療費の5%~10%に相当する2000億ドル(約28兆7000億円)から3600億ドル(約51兆7000億円)のコスト削減が可能だという。AIによって、診察の予約からサプライチェーンの管理に至るまで、医療業務の幅広い分野で効率化が促進され、患者への対応に費やすリソースが増えることが期待されている。


