とはいえ、なかには「いいまとめ」もあります。
「あー! 言葉が出てこない!」とじれったいときに、「それってこれのこと!?」と助け船を出してもらえると大変ありがたいもの。
会議で意見が錯綜しているときに、「Aさんはこう思っている、Bさんはこう思っている、Cさんはこう、僕はこう思っている、だから、こうするのはどうでしょう?」というように、それまでの流れをきちんと示したうえで場を整理するようなまとめ方だと、まわりの人も助かるし、自分の古い脳の活性化も抑えられます。
見下すような私情を入れていないか注意
悪いまとめといいまとめの違いは、「この人、話が下手だな」と見下すような私情が入っているかいないか。
私情が入っていないことをわかってもらうためにも、これまでの流れをあえておさらいするのは有効です。
もちろん、いいまとめならよいのですが、これは場を冷静に判断し、自分の感情をしっかり抑えられている状態でなくてはうまくいきません。より前頭葉を使う高度なワザといえるでしょう。
ただでさえ会話に慣れていない人というのは、なかなか前頭葉が活性化しないので、無理に話をまとめようとしてしまうと、私情をはさんでいないつもりでも、どこか相手に嫌味な「上から」感を抱かせてしまう可能性があります。
「伝わったこと」が「伝えたこと」。
これはコミュニケーションの鉄則です。
なので、話は無理にまとめようとしないほうが、2番手ポジションをキープするには安全だと私は思います。
さらにもうひと言、いや1文字、気をつけていただきたい言葉があります。
聞こえにくかったとき、あるいは意味が少しわからなかったとき、こんなひと言を発していませんか?


