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2025.06.18 17:30

アドビ、スマホ版「Firefly」アプリを提供開始 外出先でもAIで画像や動画を生成

iPhoneとAndroidスマホでAdobe Fireflyを利用できるようになった(Adobe)

iPhoneとAndroidスマホでAdobe Fireflyを利用できるようになった(Adobe)

6月17日より、これまでパソコン限定で利用できたアドビの画像や動画などの生成AIツール「Adobe Firefly」がアプリ化。iPhoneやグーグルのPixel、サムスンのGalaxyといったAndroidスマートフォンで利用可能になった。

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新しい「Firefly」アプリをスマホにインストールしていれば、誰もが内に秘める、息をのむほどに儚く、捉えがたい創造性のひらきめを、いつでも瞬時にAIで捉えることができる。

アドビは最新ブログで次のように述べている。「私たちはしばしば、外出中に最もおもしろくて壮大で、クリエイティブなアイデアを思いつきます。家に帰ってから作業を始めるなんて、時間を無駄にしたくはありません。Adobe Fireflyの新しいモバイル版があれば、その心配は不要です」

スマホアプリ版「Firefly」は、Photoshop、Premiere Pro、Lightroomに搭載されているものと同様の高度な技術を利用している。しかもユーザーの好みに応じて、グーグルやOpenAIのAIモデルを選択するオプションも用意されている。

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アドビによると、同アプリはBロール(補足的な映像素材)、動画の背景、メイン画像、ブログ、プレゼンテーション、ポスターなどの作成に適しているという。さらに、「ちょっとした視覚的なアクセントが必要なあらゆるコンテンツ」に使えると同社は説明しており、これは事実上、あらゆるものに当てはまるといえるだろう。

テキストから画像を生成する機能、テキストから動画を生成する機能、画像から動画を生成する機能のほか、Photoshopで人気の生成塗りつぶしや生成拡張といった機能も備わっている。これらの機能を使えば、例えば、被写体の腕や頭が半分切れてしまいまったく使い物にならなかった画像でも、自然で完全な形に仕上げることが可能だ。

モバイルアプリで作成されたコンテンツは、ユーザーのCreative Cloudアカウントに同期されるため、デスクトップに戻った際に作業を容易に引き継ぐことができる。

Creative Cloudのサブスクリプション契約者はFireflyアプリのツールにアクセスできるが、一部のAI機能の利用には、アドビのトークンベースのシステムである生成クレジットが必要となる。このクレジットは、専用のサブスクリプションプランを通じて別途購入することができる。

新しいアプリのリリースと同時に、アドビは同社の共同デザインプラットフォームであるFireflyボードもアップデート。これにより、動画生成機能などが追加された。ユーザーはアップロードした動画クリップをリミックスしたり、Fireflyの動画モデルやグーグルなどのサードパーティ製ツールを利用して新しい映像を生成したりすることができる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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