会議に出てもなかなか意見を言えない、頑張って言ってもありきたりな意見しか思いつかずダメ出しばかり。会社員にとって「あるある」ですよね。なぜ、思いつかないのか。その理由を、一流企業のPRコンサルタント、人気番組の放送作家の二足のわらじで活躍中の野呂エイシロウ氏は「オリジナルにこだわりすぎるから」と語ります。野呂氏の最新刊『道ばたの石ころどうやって売るか?』(アスコム)から、一部引用、再編集してお届けします。
「乗っかる」ことで新しいアイデアが見つかる
あなたが、自分の会社の新商品開発会議に出席したとします。
次のような展開は「あるある」じゃないでしょうか。
新たなヒット商品を生み出すべく、会議がスタートしたものの意見はあまり出ずに、活発な議論が交わされる様子はありません。
痺れを切らした上司が、あなたを指名して「君はどう思う?」と聞いてきました。
正直、いいアイデアはありません。
苦し紛れに、その場の思いつきでいくつかの案を出してみるものの、周囲の反応も微妙です。
「うーん、それじゃダメだよ」と上司からのきついひと言。
会議は盛り下がるし、あなたの評価も下がるし、散々な結果です。
こういう時、どうすればいいのでしょうか。
凡庸な意見では埋もれてしまいますし、かといって突飛な意見を言っても、ただ突飛なだけでは採用される確率は低いでしょう。
ニーズを押さえつつ、それでいて人とは視点をずらした、新しい意見を言いたいところです。
こういう時に有効なのが「便乗視点」です。つまり、何かに乗っかってみることで、視点が変わり、いつもと違う発想が生まれるということ。
例えば、この会議が新しいコンビニスイーツの開発だったとしましょう。
あなたの先輩か上司にあたる人が「最近は、もちもち食感の商品が売れているそうです。もっちり大福なんてどうでしょう」と発言したとします。
「なんか、ありきたりだな」と思って、それに対抗して、斬新なアイデアを無理やり出そうとしても、評価されるのは難しいと思うのです。たとえ「カチカチ」なスイーツを提案しても、煎餅ならともかく、それ以外の商品ではあまり上手くいかないでしょう。
ここは1つ、「もちもち」に乗っかってみましょう。
乗っかるということは、オリジナリティーがないことだと思いますか? 私は逆だと思います。むしろ、みんなの賛同と、新しい視点を得られる可能性が高いのです。



