会議の時に、互いにダメを出し合うような展開になると、だんだんと誰からも意見が出なくなります。やがて、何のための会議だったのか分からなくなってしまいます。
乗っかるということは、議論を活性化させる意味もあります。どんどん出していきましょう。
1人で考えてもいいものは浮かばない
「乗っかる」ことの大切さを訴えているのは、私だけではありません。
来場者数150万人を突破した人気アミューズメント施設「うんこミュージアム」を企画したり、社員の給与の上乗せをサイコロで決めるといったユニークな試みで知られる「面白法人カヤック」という会社があります。
カヤック創業者、柳澤大輔さんはインタビューのなかで「自分1人でアイデアを思いつこうとしても、変わったものは生まれない。しっかり人のアイデアに乗っかった結果、自分では思いもつかないものが生まれる」という趣旨のことを述べています。
カヤックさんは、常に新しい試みで注目を集め、メディアにも取り上げられることも多い企業ですが、その背景には「乗っかる」ことを良しとする企業風土があるようです。
また、「流行に乗っかる」というのも有効な便乗の手段です。
これは2匹目のドジョウを狙うということではなく、「同じ路線でちょっと違う」という考え方です。
私が以前、旅行会社のキャラクターで熊をモチーフにしたものを作ったことがあります。なぜ、「熊」なのか? それは、熊本県の人気キャラ「くまモン」をはじめ熊の人気キャラは多数あるからです。すでに「愛される」ことが確定しています。そこで「熊」に乗っかったわけです。
「熊はありふれていていやだ。ここは1つ誰も使ったことのないオランウータンで勝負」とか「手あかのついた案は出さないのがポリシー」という考えはやめたほうがいいでしょう。
まず、間違いなく外します。すでに実績のあるものに乗っかって、そこから少しだけずらすのがコツです。熊でありながら、くまモンなどとは、目の形が違うとか、体の色が違うとか、もっとフサフサで柔らかそうとか。
180度違うものを出そうとしても、なかなか当たりません。あくまで熊でありながら、くまモンなどの人気キャラからちょっとだけずらす。180度ではなく、10度くらいずらすイメージです。
では、ここで1つ問題です
【問題】 あなたの会社で、「新商品のティッシュ」のネーミングを考えることになりました。どんな名前を提案しますか?
ただ何となく、ぼんやり考えると「やわらかティッシュ」とか「ふんわりティッシュ」というような、誰でも思いつきそうなものしか出てきません。
なぜかといえば、ティッシュと言われて、すぐに思いつくものでしか考えていないからです。つまりこの場合、着眼点が誰でも思いつきそうな2つのものしかないわけです。これでは視点の数が少なすぎます。


