もし、先ほどの「もっちり大福」に乗っかるとすれば、「もっちり」を残しつつ、他の展開ができるかもしれません。「もっちりティラミス、もっちりプリン、もっちりシュークリーム、もっちり煎餅、もっちりアップルパイ、もっちりチョコレート、もっちり羊羹……」。
このようにして、どんどん発想を広げていきましょう。すべてが使えるわけではありませんが、そのなかに、使えるアイデアが1つ、2つ見つかるものです。
流行に便乗したうえで少しだけ変える
ここで、1つ問題です。
【問題】 あなたが上司からティラミスの新商品開発を任されたら、どうしますか?
少し考えてみてください。
いろんな考え方があるでしょう。
1つひとつの食材にこだわったティラミスを作る、ココアパウダーの代わりに抹茶をかける、中華風ティラミスを作る……など、さまざまな方法があると思うので、絶対にこれが正解というものはないでしょう。
私だったら、こんな乗っかり方をします。
最近、バウムクーヘンの「切れ端」が人気です。切れ端といっても、味は普通の商品と何ら変わりません。形を整えてカットする際にどうしても出てしまう切れ端だけを集めてパッケージにして安く売っているわけです。形はふぞろいですが、お得感がありますよね。人気銘柄の切れ端などはかなりの人気のようです。
そこに乗っかってみたのが、製造過程で失敗したティラミスだけを集めた「ティラMISS」です。もちろん味は普通の商品と変わりません。量も通常より多めで、しかも安く売ります。もちろん、失敗という意味の「MISS」と掛けています。
なぜ、こうした「便乗視点」だと優れたアイデアが出せるのか。
いくつかの理由があります。
1.ヒットしやすいという「保証」がある
すでに世の中で成功しているものに「乗っかる」場合は、意見が受け入れられやすいでしょう。実績があることで、説得力が増すからです
2.ゼロイチで考えなくていい
今までにない斬新な意見を出そうとするとハードルが高いもの。アイデアがどんどん湧き出るタイプの人でないかぎり、やめたほうがいいでしょう。
そもそも、世に出ている商品やサービスのほとんどは、何らかの形で「乗っかって」いるものです。純粋なオリジナルなアイデアなどありません。
3.他者のアイデアを否定しないので、会議が活性化する
あなたの上司や先輩が、何か意見を言った時は、すかさず便乗しましょう。
「さっき○○さんが言ったアイデア、すごくいいので、少し広げて考えてみました」と言って乗っかったほうが、議論が活性化します。


