いいなと感じて契約した物件も、住んでみるとあれこれ気に入らない点が見えてくるもの。しかし8割近い人が「二度と住みたくない」と感じる、QOL(生活の質)を下げる残念すぎる物件もある。
訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社AlbaLinkは、全国の男女500人を対象にQOLが下がる家について調査を実施した。まず、QOLが下がる家の特徴でもっとも多かったのが「日当たりが悪い」物件だった。1日中暗いと気分が落ち込むということだ。

2位は断熱性が悪い、3位は壁が薄い、4位は古い、5位は湿気がこもりやすいなど、上位には建物自体の問題点があげられた。以下、周囲がうるさい、虫が出るなどの外的要因も示された。暑さ寒さ湿気の問題が大きい物件では、光熱費が余分にかかってしまう。家賃が安い物件でも、光熱費がかかるのでは意味がない。
こうした家に住み続けるとどうなるのか。影響を聞くと、1位はストレスが溜まった、2位は体調不良になった、3位は寝不足になったなど、生活の質の低下どころか、心身に深刻な被害が出ていることがわかる。

今後、QOLが下がりそうな家に住みたいと思うかと尋ねると、75.8パーセントの人が「絶対に住みたくない」と答えている。

では、そもそもなぜそんな家を選んでしまったのか。もっとも多い回答は予算の都合だった。2番目に多いのが立地がよかったというものだ。家を選ぶときに考慮すべき点はとても多く、すべてが満足できる物件などほとんどない。

この調査結果は、これから物件を探そうという人にとって大いに参考になる。とにかく、経験者の8割近くが「絶対に住みたくない」と言っている家の特徴を排除することだ。反対に言えば、日当たりがいいこと、断熱性が高いこと、壁が厚いことを最優先に考えることとなる。そのためには、立地や間取りは多少妥協するべきだろう。予算が足りないなら、立地を妥協して便利な場所から少し離れた地域で探す。うまくすれば安くて広い物件に出会えるかもしれない。



