グーグルは今夏リリース予定のPixel 10およびPixel 10 Proを通じて、Androidおよびモバイルエコシステム全体を引き続き後押ししていく。最新のリーク情報によって、Pixelシリーズにまた新たな機能が加わることが明らかになっている。
ニュースサイトAndroid Authorityは6月11日の記事で、Pixel 10シリーズの小売業者向けマーケティング資料をもとに、いくつかの新たな機能について報じている。そこでは、次期Pixelシリーズに加わる新たなマグネット式アクセサリーが紹介されている。
2024年のPixel 9シリーズはワイヤレス充電規格「Qi」に対応していたが、新モデルPixel 10シリーズは、その進化版の「Qi2」規格に対応するという。
Qi2規格のメリットは、デバイスと充電器をマグネットで固定して充電用コイルの位置をずれにくくする点だ。これにより充電速度が15Wに引き上げられるため、迅速かつ確実な取り付けが可能になる点にある。
アップルは、このマグネットを用いた仕組みを「MagSafe」としてiPhone 12シリーズ以降の端末で利用可能にしているが、この新規格Qi2は、アップルからの技術提供を受けてMagSafeをベースに開発された。そのため、アップルのMagSafe充電器は新たなPixelデバイスでも使用可能になるはずであり、すでにiPhoneシリーズ用として展開されているサードパーティー製アクセサリーも問題なく利用できるはずだ。
いくつかのAndroid端末はQi2規格の要件をすべて満たしているが、接続用のマグネットがない。こうした端末はQi対応と名乗れるがが、Qi2対応とは名乗れない。しかし、サムスンはマグネットを搭載しないGalaxy S25シリーズを「Qi2 Ready」として宣伝しており、専用ケースがあれば、Qi2で充電できるようになる。また、情報によれば、Pixel 10シリーズは正式にQi2対応となるとのことで、これはAndroidの主要ブランドとしては初めて、出荷時からQi2に対応することを意味する。
さらに、Android Authorityが報じたところによれば、グーグルはマグネット式のアクセサリーを「Pixelsnap」というシリーズ名で展開する予定で、「Pixelsnap充電器」と「スタンド付きPixelsnap充電器」「Pixelsnapリングスタンド」の3つが用意されるという。また、Qi2は標準規格であるため、他メーカー製の充電器や電源系アクセサリもPixelで問題なく動作するはずであり、逆にグーグルがPixel向けに作った充電器で、他メーカー製のデバイスも充電できるようになるはずだ。
グーグルはPixel 10シリーズを8月20日に発表すると考えられており、新たなアクセサリーも同時に発表されることが確実視されている。



