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2025.06.19 08:15

在宅ワークの生産性、観葉植物に9割が癒やしを実感

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癒しとインテリア性を求める現代人

観葉植物を育て始めた理由として複数回答で最も多かったのは「リラックスや癒しを求めていたから」で48.2%。次いで「部屋の雰囲気をおしゃれにしたかったから」(40.3%)、「空気をきれいにしてくれると思ったから」(23.0%)が続いた。

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注目したいのは、上位3つの理由がいずれも「心身の健康」に関連している点だ。癒しやリラックス効果は精神面での効果、空気清浄は身体面での効果を期待したものといえる。おしゃれな雰囲気作りも、結果的に居住空間での快適性向上につながっている。

一方で「プレゼントとしてもらったから」(13.3%)や「知人や家族にすすめられたから」(11.5%)と、思わぬ出来事がきっかけになったという人も一定数存在する。こうした受動的なきっかけから始まった人でも、実際に育ててみると癒し効果を実感するケースが多いのだろう。

水やりタイミングが最大の悩み

一方で、観葉植物を育てる上での困りごとも明らかになった。その中で最も多い悩みが「水やりの頻度や量がわからないこと」(45.2%)だった。次いで「日当たりの調整」(39.4%)、「土や肥料などの知識不足」(36.1%)、「定期的なメンテナンスや手入れが面倒」(29.7%)、「植物ごとの特性を覚えること」(24.6%)と続いた。

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これらを見ると、多くの人が抱えている悩みは植物に関する基本的な知識不足であることがわかる。水やりは観葉植物の管理において最も基本でありながら、初心者には判断が難しい作業といえる。また、マンションやアパートなどの住環境では十分な日照を確保できる場所が限られており、日当たり調整で悩む人が多いのもうなずける。

「せっかく買った観葉植物を枯らしてしまった」という経験を持つ人は少なくない。植物を育てる喜びと同時に、多くの人に適切な管理方法への不安もあることがわかった。

手軽に始められる「グリーン需要」の実態

今回の調査結果で特に注目したいのは、多くの人が「1~3株」という少数の植物で満足感を得ているという点だ。大がかりな園芸設備は必要なく、デスクの片隅やリビングの窓際に小さな鉢植えを置くだけでも、十分な効果が期待できることがわかる。

在宅ワークが定着した今、自宅のワークスペースに一つ小さな緑を加えてみることから始めてみてはどうだろうか。失敗を恐れず、植物との対話を楽しむ気持ちで向き合えば、日々の小さなストレスを和らげることができるかもしれない。

【調査概要】 
調査期間:2025年5月23日~5月26日
調査対象:観葉植物を育てている20~60代の男女330名
調査方法:インターネット調査

プレスリリース

文=池田美樹

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