4. 部下のウェルビーイングにきちんと配慮しない
リーダーがやりがちな重大な失敗の第4位は、部下のウェルビーイングへの配慮を示さないことだ。実際、ロバート・ウォルターズの調査では、回答者の30%がこれをリーダーの重大な問題点の一つとして挙げた。また、回答者の63%は、リーダーとのつながりを感じられないことが理由で離職したと答えた。
こうした失敗を避けるため、共感能力を示し、チームとつながりを築いて、思いやりを実践しよう。共感性をもつことは、人として正しい行いであるだけでなく、ビジネスにも役立つ。実際に共感性はリーダーにとって最も重要なスキルの一つであり、イノベーションやエンゲージメントの活性化から、離職率の低下、ウェルビーイングの増進まで、多岐にわたるポジティブな結果と関係することが知られている。
リーダーとしてのあなたが、部下のウェルビーイングに責任を負っているわけではない。しかし、ウェルビーイングを増進する職場環境を創出し、目的意識を与え、相互の尊敬、感謝、成長のカルチャーを培うことは、あなたの責任だ。
5. エンパワーメントの欠如
リーダーがやりがちな重大な失敗の第5位は、マイクロマネジメント(細かく過剰に管理しようとすること)だ。ロバート・ウォルターズの調査では、回答者の28%がこれを挙げた。部下に対して権限や自律性、選択肢、コントロールを与えないことはリーダーシップの失敗だ。
こうした失敗を避けるため、部下に仕事を任せ、権限を与えよう。人は大きな自律性を手にしているとき、貢献したいというモチベーションが高まる。また、自ら選択権を行使できるとき、人はより高いスキルや能力を獲得する。
社員は、大人として扱ってほしいと思っている。リーダーの仕事は素晴らしいチームを築き、メンバーが、自分は信頼されている、有意義な仕事を任せられていると感じられるようにすることだ。
リーダーシップに伴うストレスを軽視してはいけない
リーダーが失敗を犯すのは、リーダー自身が多大なストレスを抱えているせいかもしれない。実際、DDI(Development Dimensions International)の調査によれば、リーダーの71%は「ストレスが増大している」と述べ、54%は「自分が燃え尽きないか心配している」と答えた。そして「自分のウェルビーイングのために、リーダー職を退くことを考えたことがある」と述べたリーダーは40%に上った。
そもそも、リーダー職に就くことを避ける社員もいるようだ。34カ国で18~67歳の約2万7000人を対象に調査を行ったRand(ランド)によれば、回答者の39%は自身のキャリアにおいて昇進を避けたがっていた。さらに57%は、「自分のワークライフバランスに悪影響を与えそうな仕事を避ける」と答えた。
この問題はZ世代において最も顕著であり、この世代はリーダー職を避ける傾向が相対的に強いようだ。Z世代では、「自分のウェルビーイングを維持するためにリーダー職を避ける」と答えた割合が、ほかの世代の1.7倍に上った。
リーダーシップの失敗を避けるには
リーダーがやりがちな重大な失敗の数々を避けるには、自分の挙動や意図に自覚的になることが重要だ。完璧なリーダーはいない。だが、自分の言動について内省し、改善に努められるなら、それは周囲の人々にとって大きな意味をもつ。それはまた、あなた自身のウェルビーイングにも寄与するだろう。


