就活生は、何を基準に企業へのエントリーを決めるのか。企業のビジョン? 理念? 価値観? いやいや、どれも就活生の注目度は低い。彼らはもっと別のところを見ていた。
採用動画制作サービス「key MOVIE」などを展開するfor, Freelanceは、2024年卒と2025年卒の社会人762人を対象に、就職活動に関する意識調査を実施した。それによると、エントリーの決め手になった要素は、トップが「仕事内容」だったが、4位に「会社の雰囲気」が入っていた。将来性や価値観といった企業活動に関する要素は関心が低い。

また、興味を持ったもののエントリーしなかったとき、企業のどこが問題だったかを聞くと、トップの「給料が低い」に続いて、「会社の価値観・雰囲気が異なった」が指摘された。4位には「会社の雰囲気がよくわからなかった」が入っている。

就活の情報収集で難しかったことを聞くと、トップは「どのような人が働いているか」で、次が「会社の雰囲気」だった。とにかく就活生は「雰囲気」にこだわっている。だから、そうした情報を積極的に提示しない企業は避けられる可能性があると考えられる。

同社は採用動画の制作を行っているが、そうした動画を見てエントリー意欲が上がったかを尋ねると、約半数の学生は上がったと答えている。そして、エントリーに影響した動画の要素を聞くと、「仕事紹介・風景」、「社員の1日」、「社員のインタビュー・メッセージ」、「オフィス紹介」などと、これまた雰囲気関連の要素が上位に並んだ。「企業のビジョン・コンセプト」が影響したと答えた学生はほんのわずかだ。

企業理念より雰囲気で就職先を決めていいのかと心配になるが、雰囲気のいい会社は理念や価値観もしっかりしているのだろうと想像される。「雰囲気」は、あながち間違った指標ではなさそうだ。



