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2025.06.12 09:30

防衛ユニコーンAndurilが評価額4.3兆円に、2人目のビリオネアが誕生

防衛テクノロジー分野のユニコーン企業、Anduril(アンドゥリル)の軍事用ドローン『Ghost-X』(Photo by Sean Gallup/Getty Images)

アンドゥリル以外の防衛テック企業にも出資

ファウンダーズ・ファンドにおいてスティーブンスは、防衛インフラ向けのハードおよびソフトを開発する、評価額6億ドル(約870億円)強のGecko Robotics(ゲッコー・ロボティクス)、宇宙で医薬品の試験や光ファイバーなどの製造を行う同5億ドル(約725億円)強のVarda Space Industries(バルダ・スペース・インダストリーズ)などの防衛テック企業にも出資した。また、直近の2022年の調達で評価額80億ドル(約1.1兆円)に達した物流スタートアップFlexport(フレックスポート)のシリーズAラウンドも主導していた。「フレックスポートへの出資は、アンドゥリルを除けば最高の投資だった」とスティーブンスは最近のフォーブスのインタビューで述べていた。

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またスティーブンスは、Sol(ソル)というスタートアップの共同創業者でもある。同社は「没入型の読書」のためキンドルのような機能を備えたメガネ形デバイスを開発しており、2023年にYコンビネーターの代表のギャリー・タンの主導でシード資金を調達した。

なお、トランプの1期目の政権の移行チームの一員としても活動したことがあり、今年も国防総省の上級職候補として名前が挙がったが、実現しなかった(ニュースサイトSemaforは、政権内の一部関係者が彼の投資内容に懸念を示したと報じたが、スティーブンスはコメントを拒否した)。

アンドゥリルとメタが提携し、AI搭載「軍用ヘッドセット」製造

スティーブンスは、昨年の売上高が10億ドル(約1450億円)を突破したアンドゥリルについては、軍事製品群の生産拡大を目指している。同社はドローンや拡張現実(AR)ヘルメット、センサー、それらを統合するソフトウェアなどを製造・販売しており、昨年は15億ドル(約2175億円)を調達しドローンの大量生産を可能にするためオハイオ州に工場(アーセナル1)を建設すると発表した。先月には、アンドゥリルはメタと提携し、人工知能(AI)を搭載した軍用ヘッドセットを製造すると発表している。

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広報担当のシャノン・プライアーによると、今回の25億ドル(約3625億円)に及ぶシリーズGの調達資金は、新規の買収や、オーストラリアおよび欧州における事業拡大に用いられる予定という。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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