働き方

2025.06.12 10:05

大学生の6割が退職代行に否定的 アルバイトでも「使いたくない」

Getty Images

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主に若年層の社会人の間で利用が広がる退職代行サービス。働く人の権利を守る手段として注目される一方で、将来の労働市場を担う大学生たちはこのサービスをどう捉えているのだろうか。

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Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」を運営する株式会社RECCOOが現役大学生300人を対象に実施した調査から、興味深い実態が浮かび上がった。

退職代行に否定的でも理解は示す

「退職代行を使う社会人にどういった印象を持ちますか」という質問に対し、「まあ否定的」(48%)と「かなり否定的」(12%)を合わせると、全体の6割が否定的な見方を示した。一方で「かなり肯定的」と答えた学生はわずか4%にとどまり、強い支持を示す学生は少数派だった。

この結果は、社会人経験のない大学生ならではの視点を反映していそうだ。実際の職場での人間関係の複雑さや、退職を言い出しにくい状況を体験していない段階では、「直接言えばいいのでは」という率直な感想を持つのは自然なことかもしれない。

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一方、退職代行を使う理由について、学生たちは一定の理解を示している。もし自分が使うとしたらどんな理由が考えられるかという質問では、「直接言い出すのが怖い」(76%)が最多となり、「ハラスメント・人間関係で連絡が苦痛」(53%)、「うつ病などで手続きが自力で不可能な場合」(27%)が続いた。

これらの回答からは、大学生が、特に人間関係において不安を抱えるかもしれないという気持ちを抱いていることがわかる。

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文=池田美樹

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