VR・AR向けアンカーや視覚的マーカーとしても利用される可能性
というのは、このデバイスは「拡張現実(VR)や仮想現実(AR)のツールのための、アンカーや視覚的マーカーとして使用される可能性がある」と特許書類に記載されているためだ。ここに搭載される位置情報のトラッカーは、位置追跡に利用されるアップルの第2世代UWBチップ「U2」と類似した機能を持つ可能性があり、光を発することでVRやARのヘッドセット向けの視覚的インジケーターとして機能することが考えられる。
ただし、こうしたトラッキング用途については、「現状の進化したVRヘッドセットであれば追加のマーカーは必要ない」とする意見も上がっている。たとえば、メタのMeta Quest 3のような比較的安価なデバイスであっても、プレイエリアの境界設定などは単体で十分にこなせるようになっており、より高性能なVision Proなどではその傾向がさらに強い。
なお、このウェアラブル・ループは、どのような形状になるかを問わず、ワイヤレス充電に対応し、専用の充電ケースからの給電に対応するとされている。
繰り返しになるが、このデバイスが将来のアップルの製品の有力な候補かといえば、そうではない。しかし、同様のコンセプトに基づいたデバイスは、今後期待される同社のスマートグラスよりも気軽な代替手段になりえるだろう。こうしたデバイスの役割のひとつは、iPhoneを主役の座から引き下ろし、完全に過去のものにするとはいわないまでも、それに近づいていくプロセスの第一歩となることだ。
今回のアップルの特許は、リンクトインのプロフィールに2008年から同社に在籍中と記載しているポール・プスカリッチが出願した。


