海外

2025.05.27 15:00

グローバル決済ユニコーン「エアウォレックス」評価額が8800億円超え 来年にもIPOか

Sidney van den Boogaard / Shutterstock.com

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シンガポールに本社を置くグローバル決済プラットフォームのAirwallex(エアウォレックス)は5月21日、ベンチャーキャピタル(VC)のSquare Peg(スクエア・ペグ)が主導したシリーズFラウンドで3億ドル(約428億円)を調達したと発表した。この調達で、創業約10年のフィンテック企業であるエアウォレックスの評価額は62億ドル(約8850億円)とされ、累計調達額は12億ドル(約1710億円)を超えた。

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今回参加した投資家には、ビリオネアのユーリ・ミルナー率いるDSTグローバル、同じくビリオネアのスティーブン・マンデル・ジュニアのPine Capital(ローン・パイン・キャピタル)、オーストラリアのVCファームであるBlackbird(ブラックバード)とAirtree(エアツリー)などが含まれる。さらに、Salesforce Ventures(セールスフォース・ベンチャーズ)やVisa Ventures(ビザ・ベンチャーズ)などのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)も参加した。

「メルボルン発のエアウォレックスは、今や世界的な企業へと進化している。彼らのプロダクトは、グローバルかつデジタルを前提とした多くの企業にとって不可欠な金融サービスのニーズに応えている」と、スクエア・ペグの共同創業者でパートナーのポール・バサットは声明で述べた。

今回の調達のうちの1億5000万ドル(約214億円)は、既存株主からの株式譲渡の形で行われた。これまでの約10回の調達ラウンドでは、かつてセコイア・キャピタル・チャイナとして知られたニール・シェン率いる紅杉資本(ホンシャン・キャピタル)やテンセント、香港のHorizons Ventures(ホライゾンズ・ベンチャーズ)、アジア全域を対象とするVCのGobi Partners(ゴビ・パートナーズ)などが出資していた。

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エアウォレックスによれば新たに調達した資金は、同社のグローバルなインフラの新規市場への拡大や企業向けソフトウェアの「洗練とスケーリング」に充てられるという。同社は現在、米国、欧州、アジア太平洋地域に拠点を構えており、最近ではブラジルでの営業ライセンスを取得し、メキシコの決済サービス企業MexPago(メックスパゴ)の買収を完了した。

「世界の金融システムは、現在のボーダーレスな経済のニーズを満たしていない」と、エアウォレックスの共同創業者でCEOのジャック・チャンは声明で述べている。「私たちは、迅速かつシームレスでスケール可能な新たなグローバル経済の基盤を構築している。この投資はグローバルバンキングを再定義し、あらゆる企業が制約なく成長できるようにするという私たちの取り組みとって、重要な節目となるものだ」

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編集=上田裕資

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