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2025.05.29 15:00

恋愛相手の短所ばかり見てしまう人へ 恋人が「ずっと大切にすべき人」である3つのサイン

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人は日々の暮らしでポジティブなことよりもネガティブな要素を探す傾向がある。新しいテレビ番組や映画、本を物色しているとき、好評価のレビューよりも悪いレビューを先に見てしまう。仕事絡みのメールでは、5通の好意的なメールより1通の失礼なメールの方を覚えている傾向にある。

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時として、恋愛関係にもこうしたネガティブ思考が入り込んでしまう。恋愛関係、あるいは恋人の長所より短所が目につきやすい。

当然のことながら、これは人間の本能だ。自分を守るためにできることは何でもしようとするDNAに根ざしている。問題は、この生存メカニズムのスイッチを切るのが難しいということにある。つまり、危険を察知しようとしなくてもいい時が来ることを、忘れてしまうのだ。

だが、脅威を洗い出すよう脳を訓練できるのと同様に、良いことに目を向けるように脳を再教育することもできる。中でも恋愛関係では、あなたのパートナーが持つ良い点を認識するよう意識して努めることで、相手を見る目を変えられる。

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楽観主義の精神に基づき、あなたのパートナーが真に「ずっと大切にしたい人」であることを示す3つの兆候を紹介しよう。

1. あなたに同調している

パートナーが「自分に同調」できることが大事だと言う人がよくいる。この表現は科学的ではないかもしれないが、総じてこの考えを支える研究がある。

心理学では「相手に同調する」ことを「コンパージョン」と呼ぶ。専門誌『Encyclopedia of Sexual Psychology and Behavior(エンサイクロペディア・オブ・セクシュアル・アンド・ビヘイビア)』に2023年に掲載された文献によると、コンパージョンとは人が相手のポジティブな感情に対して抱くポジティブな感情のことを指す。もっと簡単に言えば、嫉妬の反対、つまり相手の幸せを目の当たりにしたときに、脅威ではなく幸せを感じることだ。

こうした意味での「同調」は、恋愛関係においてかなりポジティブな指標となる。実際、専門誌『Emotion(エモーション)』に2024年に掲載された研究によると、「笑顔のシンクロ率(恋愛関係にある2人が互いに笑顔を返す頻度や速さ)」が高いほど、関係に対する満足度が高いという。

何かに興奮しているときに、ぽかんとした表情や生ぬるい反応、あるいは否定的なコメントを向けられることほど、がっかりすることはない。たとえ相手にそのつもりがなくても、共感が得られなければあなたはとてもがっかりし、馬鹿馬鹿しい気持ちになる。そのため、もしあなたのパートナーが心からあなたと喜びを分かち合えるなら、あなたは間違いなく「ずっと大切にしたい人」を得ている。

あなたが興奮するのは、ペンギンの子育てに関する興味深い記事を読んだとき、あるいは好きなビデオゲームで難敵をやっつけたときなどと、他愛のないものかもしれない。それがどんなものであれ、相手に真面目に話を聞いてもらうために、自分の昂った感情を抑えなければならないと感じるべきではない。あなたが興奮したものがどんなに些細、あるいは突飛だったとしても、パートナーがあなたと一緒に盛り上がったり、笑ったりすることができれば、間違いなくその人はあなたにとって大事な人ということになる。

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翻訳=溝口慈子

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