働き方

2025.05.25 16:00

あなたはいい上司? 部下のやる気を削ぐ5つの行動と対処・改善法

Lane Oatey / Blue Jean Images / Getty Images

Lane Oatey / Blue Jean Images / Getty Images

2022年の調査によると、米国の労働者の82%が職場のリーダーシップがひどければ仕事を辞めても構わないと考えているという。無能なリーダーの下では、従業員は会社に貢献しようという気持ちを失いがちになる。これは必要最低限の業務しかしない「静かな退職」として知られる現象だ。デスクに向かっていても、気持ちは仕事に向かっていない。

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静かな退職が会社に及ぼす経済ダメージは大きい。採用コストがかさみ、収益性が低下する。また、評判が急速に広まるネット社会においては人材獲得が難しくなる。自分がダメなリーダーかどうかを把握し、リーダーシップを向上させるにはどうしたらよいのか。最も有害な5つの行動と、うまく対応する方法を以下にまとめた。

1. コミュニケーション下手

コミュニケーション能力の欠如は悪いリーダーシップの最たるものだ。コミュニケーション下手な人は、期待することを明確に伝えなかったり、大事な情報を控えたりする。そして最も重要なことに、チームメンバーの話に耳を傾けない。

リーダーが一貫性のないコミュニケーションをとったり、「音信不通」になったりすると、疑念と不安が生まれ、部下は自分たちの立ち位置に疑問を抱き、組織の目標から切り離されてしまう。リーダーが人の話を聞かないと、部下の意見は評価されていないという明確なメッセージを送ることになる。組織が集合知の恩恵を受けるのを妨げ、一方でチームメンバーは過小評価されていると感じ、意欲をなくしてしまう。

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対応方法

部下の対処策:コミュニケーション下手なリーダーと仕事する場合

・積極的に明確さを求める
・定期的な状況確認を予定に組み込む
・何を期待しているのか具体的に質問する
・今後の参考のために、重要なやり取りを文書化する

リーダーの改善策:コミュニケーション下手だと自覚している場合

・チームに最新情報を毎週提供する
・積極的に耳を傾けるように努める
・自分のコミュニケーションについて率直なフィードバックを定期的に求める
・改善点を特定するために、会議中の自分の発言を録音する

次ページ > 2. 部下の仕事ぶりに過度に干渉する

翻訳=溝口慈子

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