働き方

2025.05.25 16:00

あなたはいい上司? 部下のやる気を削ぐ5つの行動と対処・改善法

Lane Oatey / Blue Jean Images / Getty Images

2. 部下の仕事ぶりに過度に干渉する

マイクロマネジメントを行うリーダーは、あらゆる決定やプロセスに過度に干渉し、息苦しい職場環境を作り出す。部下は自主性や創造性を発揮できず、その結果、信頼されておらず、過小評価されていると感じるようになる。

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このような悪いリーダーシップは即座にチームの士気に影響するだけでなく、長期的に深刻な結果をもたらす。

・従業員が自分で問題を解決しないため、批判的思考のスキルが身に付かなくなる
・創造的な思考が阻害され、イノベーションが停滞する
・従業員は自分のスキルや判断力が評価されていないと感じ、仕事に対する熱意が低下する
・組織がひとりの視点に危険なほど依存するようになる
・あらゆることに承認が必要となり、意思決定のスピードが大幅に遅くなる

対応方法

部下の対処策:マイクロマネジメントされている場合

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・最初に過剰にコミュニケーションをとってから信頼性を示すことで、少しずつ信用を得る
・より多くの裁量を求めることを正当化するために成功例を文書化する
・自主性を一層発揮できる試験的プロジェクトを提案する
・裁量の要求をマネジャーの効率や時間節約という観点でとらえる

リーダーの改善策:自分にはマイクロマネジメントの傾向があると自覚している場合

・前もって明確な期待値を設定し、意識的に口を挟まないようにする
・常に監視するのではなく、計画的なチェックすべきポイントを設ける
・進捗状況を話し合う際、指示を出す代わりに質問をするようにする
・小さな決定を任せることから始め、徐々に範囲を広げる

3. 説明責任を果たさない

説明責任を回避するマネジャーは有害な職場文化を生み出す。このようなリーダーにはいくつかの問題行動が見られる。

・成功の手柄を自分のものにする一方で、失敗の責任は取らない
・果たさない約束をする
・自ら守らない基準を設定する
・物事がうまくいかないとき、解決策を示すのではなく言い訳をする
・パフォーマンスの問題に関する込み入った会話を避ける

リーダーのこのような行動は組織内のあらゆる人の信頼を失う。リーダーが責任を回避するのを目の当たりにした人は、説明責任は評価されないのだと思い、同様の行動を取り始めるかもしれない。その結果、ミスが隠蔽され、誰も自分のこととしてとらえないために問題が続く文化が生まれる。

対応方法

部下の対処策:説明責任を果たさないリーダーと仕事する場合

・説明責任を果たさないリーダーのコミットメントを文書化し、敬意を持ちつつ粘り強くフォローする
・問題に対処する際には非難するのではなく解決策に焦点を当てる
・重要な決定や合意については明確に文書で残す
・締め切りと結果について明確な期待値を設定する

リーダーの改善策:自分のリーダーシップに説明責任の問題があると自覚している場合

・自分のミスを認めるパターンと、誰かに責任を転嫁するパターンについて、正直に自己評価することから始める
・自分がした約束とその取り組みを定期的に見直す習慣を確立する
・率直なフィードバックをくれる、信頼できる同僚に協力してもらうことを検討する
・ミスを公に認め、学んだことを共有するように努める

次ページ > 4. 変化に適応できない

翻訳=溝口慈子

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