聞き慣れない言葉だが、人の体からは揮発性の匂い物質「皮膚ガス」が発散されているらしい。ワキ、足、頭皮などが体臭の根源と思っている人が多いが、皮膚ガスの出所は全身だ。それは気温が摂氏24.6度を超えると気になり始める。またまた体臭シーズンの到来だ。皮膚ガスとその対策について、よく知っておこう。
「SCALP D」などのエイジングケア商品の研究開発で知られるアンファーは、30代から60代の男性300人を対象に「自分のニオイ」に関する意識調査を実施した。それによると、なんらかの体臭対策をしている人は9割を超えた。

対策を始めたきっかけは、「自分のニオイにふと気がついた」という人がほぼ6割とダントツに多い。とくに、初夏から梅雨にかけて気になるという人が2人に1人。気になり出すときの気温を尋ねると、平均24.6度という運命のボーダーラインが判明した。この気温を超えると本格的な体臭の季節に突入ということだ。きちんと対策したいところだが、体臭に関する知識は少々さみしい。体臭の原因を知っている人は半数を割る。皮膚ガスのことを知っている人は2割に満たない。

皮膚ガスは、汗や皮脂が皮膚の常在菌に分解されて発生する揮発性有機化合物が主成分。アンモニア、脂肪酸、アルデヒド類、硫黄化合物など独特な臭気を発する物質が含まれるということだ。夏場は薄着になるので皮膚ガスが外に出やすく、周囲に気づかれやすくなる。とくに体がまだ暑さに慣れていない初夏は、発汗作用が不安定で皮膚ガスが出やすいとのこと。



