新たに登場したCoDとは何か
CoDは、CoTの派生形であり、CoTの利点を巧みに活用する手法だ。ほかにも、LoT(ロジック・オブ・ソート、Logic-of-Thoughts)やToT(ツリー・オブ・ソート、Tree-of-Thoughts)、SoT(スケルトン・オブ・ソート、Skeleton-of-Thoughts)といった、役立つCoT派生技術が数多く存在する。
CoDの要点は、段階的な思考プロセスに対して境界条件をしっかり設定する点にある。従来のCoTは自由度が高く、AIが冗長に考えを巡らせたり脱線してしまう可能性がある。CoDプロンプトを用いると、CoTの長所を取り込みつつ、それを簡潔に引き締めることができる。
CoDプロンプトでは、CoTと同様に「段階的に考えるように」とAIへ指示するが、加えて「各思考ステップのドラフト(中間結果)を最小限にとどめる」といった境界条件を付与する。たとえば、以下のような形だ。
「次の質問に段階的に答えよ。ただし、各思考ステップのドラフトは最小限にせよ」
ここでの境界条件は、AIが思考ステップごとに最小限のドラフトのみを維持することである。これは従来のCoTの取り組みにおける迷走と冗長さを抑制するための重要な手段である。
必要に応じて、境界条件をさらに拡張して追加の制約を含めることもできる。これはすべて、何を達成しようとしているかによる。本質的な答えのみを含む非常に簡潔な回答が欲しい場合は、ステップごとに許可される単語数を規定することができる。たとえば、各ステップは最大でも5語で構成されるよう指示することができる。
CoDを説明するために、ここでは従来のCoT指示に続いて、CoDの基本バージョン、そして拡張された制約を含むCoDの高度なバージョンを紹介する:
(1)従来のCoT:「次の質問に回答するために段階的に考えなさい」
(2)基本のCoD:「次の質問に回答するために段階的に考えなさい、ただし各思考ステップについては最小限のドラフトのみを保持すること」
(3)高度なCoD:「次の質問に回答するために段階的に考えなさい、ただし各思考ステップについては最小限のドラフトのみを保持し、最大で5語とすること」


