「英語は試験のための知識ではない。グローバルな現場で信頼を得るために、 多様な価値観の中で対話を重ねるために、 そして未来を切り開く力として、英語は使われていくべきだ。
だからこそ英語力とは、“何点を取れるか”ではなく、 “誰と、どんな関係を築けるか”で測られる時代に移っている」
こう話すのは、元英検面接委員であり、英語学習関連書籍や教科書19冊以上の著者であり、「Simple English/シンプルイングリッシュ®」を日本で初めて提唱した酒井一郎氏だ。
氏は、とりわけ多忙なビジネスパーソン諸氏にすすめたい英語の最短ルートは“型”、という。型を味方につければ、なんと「1日3分」で英語脳をつくることすら夢ではない、というのだ。
以下は、酒井氏の寄稿である。
英語は「時間を投資」、より「型」で覚える
「英語は必要だとわかっている。けれど、時間がない。」
これは、忙しいビジネスパーソンから最も多く聞く声だ。会議に商談、メールに資料作成──英語の習得に本格的に取り組む余裕などない。そんな状況に心当たりはないだろうか?
ここで、朗報がある。英語は「時間」よりも「型」で覚えるほうが、遥かに効率的なのだ。
A君とB君の英語格差の理由
最近、ある職場でこんなやり取りがあった。
英語学習に熱心な新入社員のA君は、毎朝通勤電車で単語帳を眺め、週末にはオンライン英会話に励んでいた。
それでも、会話になると口が重くなる。そんなとき、彼はふと先輩のBさんにこう尋ねた。
「Bさんって、いつそんなに英語を身につけたんですか? 海外チームと自然にやりとりしてるって聞いて……」
Bさんの答えは意外だった。
「いや、ちゃんと勉強したというより、“型”で回してるだけだよ。」
Bさんの言う“型”とは、ビジネス英語におけるよく使う定型パターンのことだった。
「Could you」 「Let me」 で回る世界
たとえば、以下のような表現がそうだ。
Bさんいわく、こうした型を10個ほど覚えて、必要な動詞や名詞を差し替えるだけで応用がきくという。
「Let me」だけでも、
と自在に展開できる。
つまり「話せる人=“型”を持っている人」なのである。



