害虫駆除サービス
虫が好きな人はいない。害虫駆除は需要が高く、不況に強い業界であり、一般家庭や企業のほか、学校やレストランなどにもサービスを提供している。ほとんどの場合、事業を展開する地域の資格を得る必要があるが、大学の学位ではなく、短期間の訓練プログラムで取得できる。継続的な契約により、安定した収入が得られる。
害虫を扱うというのは多くの人にとって魅力的ではなく、資格の取得は最低限とはいえ、面倒に思えるかもしれない。また、この業界には「そそる要素」がないため、起業に関する話で取り上げられることはほとんどない。
害虫駆除業は小規模な事業者でも年間5万〜20万ドル(約725万〜2900万円)稼ぐことができ、利益率は20~40%だ。商業顧客向けにサブスクベースでサービスを提供する大規模な企業は50万ドル〜100万ドル(約7300万〜1億4500万円)の収益を上げることができる。
5つのビジネスが過小評価されている理由
高級住宅街に暮らす家庭では、親が子どもに大学進学を勧めている。たとえそれが子どもにとって正しい選択ではなくてもだ。大学に進まずに不用品の回収や害虫駆除の仕事をするのは、現実のビジネスの世界では通用しないと考える人もいる。こうした「つまらない」基本的なビジネスは、ハイテクのスタートアップやクリエイティブ産業のような華やかさに欠けるため、見過ごされることが多い。肉体労働に対する社会の認識と、ホワイトカラーやデジタル関連のキャリアに対する文化的な偏見が相まって、多くの人がこれらの仕事を追求したがらない。
さらに、肉体労働ということで手っ取り早く成功したいと思っている人たちは躊躇するかもしれない。しかし競争が少なく、必要不可欠なサービスで拡張性のあるモデルでもあるため、大卒かどうかにかかわらず意欲のある起業家にとっては理想的なビジネスだ。


