欧州

2025.05.07 09:00

ポクロウシク北東でロシア軍が突破口 犠牲者続出のオートバイ突撃で

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ロシア軍によるオートバイを用いた突撃戦術は時には成功し、ウクライナ東部の前線で西へわずかに前進を遂げるのにつながっている。

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ドネツク州の要塞都市ポクロウシクから50km北東の廃墟化した都市トレツクまで、ウクライナ軍の要塞化された陣地線が伸びている。ロシアにとって、ドネツク州での前進の大きな障害になっているポクロウシクの占領は、開始して3年2カ月半たつ対ウクライナ全面戦争で目下の最優先目標といっていいだろう。

それぞれ1万人以上の兵力を擁する2個ロシア野戦軍は昨年の大半の期間を費やして、ポクロウシクの南東約40kmの破壊し尽くされた都市アウジーウカからポクロウシクに向けて、ゆっくりと進軍してきた。だがウクライナ軍の抵抗が強まり、そのドローン(無人機)によって後方の補給線を妨げられるようになると、進軍はポクロウシクまで数kmのあたりで停滞するようになった。

そこでロシア軍は現在、ポクロウシクを直接攻撃するのではなく、包囲することを試みている。ロシア軍の強襲部隊はこのところ、ポクロウシクとコスチャンティニウカ(トレツクのすぐ北西に位置する都市)を結ぶT0504幹線道路沿いのウクライナ軍塹壕線を攻撃している。

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ロシア軍がポクロウシクを包囲するにはまず、この塹壕線を越えることが必要になる。ロシア軍は相変わらず多大な損害を出しながら、少しずつ前進している。先陣を切っているのがオートバイ兵だ。

ロシア軍は小規模な偵察部隊(その多くもオートバイに乗っている)で威力偵察しながら攻撃しているが、ウクライナ側の強固な防御線にぶつかっている。この防御線にはウクライナ国家親衛隊の第14作戦任務旅団(チェルボナ・カリーナ=赤いガマズミ=旅団)、ウクライナ海兵隊の第38独立海兵旅団、ウクライナ陸軍の第117独立重機械化旅団などが配置されている。

4月17日ごろ、およそ150台ものオートバイが投入されたロシア軍の大規模な突撃は、オートバイ96台、装甲車両21両、人員最大240人を失う結果になった。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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