働き方

2025.05.06 10:00

88%の労働者が「燃え尽き」実感、超長期の有休休暇を導入する米国企業が増加

Gorodenkoff / Shutterstock

企業側がサバティカル休暇を積極導入する5つの理由

1. 職場における燃え尽き危機対策の切り札になる

前述したMyPerfectResumeによる調査では、職場における燃え尽きが蔓延し、さまざまな問題が発生しているという、気がかりな実態が浮き彫りになっている。

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・87%が、過去6カ月の間に職場で感情を爆発させた体験があると回答
・77%が、仕事のストレスが自身の私生活にも悪影響を与えていると報告
・32%が、不安感やストレスが増していると回答
・30%が、頻繁に頭痛に悩まされていると訴えた

半数近く(47%)の従業員が、この1週間のうちに辞職を考えたと回答している状況のもと、企業は、燃え尽きと直接的に結びついた従業員の離職危機に直面している。こうした調査結果は、燃え尽き対策が、雇用主側にとって単なる配慮にとどまらない理由を示している。これはもはや、ビジネスに不可欠な戦略なのだ。

2. 組織全体のパフォーマンスを向上させる効果がある

サバティカル休暇には、組織全体の実績を向上させる効果がある。具体的には、以下のような効果が生まれ、実績が向上するという道筋だ。

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・業務プロセスの最適化:長期休暇の期間中に、休暇をとる者が担当していた任務が移管されると、不要なタスクが削減される。また、他の者に移管されたタスクは、前任者が長期休暇から帰ってきた時にも、そのまま維持されることも多い。これによって、業務の効率化が計られる。

・レジリエンスの強化:長期休暇は、休暇をとる者のチームメンバーに対して、能力を伸ばす機会を創出する。組織は、人材の入れ替わりに対処する能力を伸ばせることになる。

次ページ > 3. イノベーションや創造性を育む

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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