またフェリー旅行で気になる点を聞くと、全体では船酔いがトップ、次に荒天時の安全性となったが、この2つを気にする人は女性に多い。ここでも、乗り物としての快適性が問われた形になる。
この調査に参加した人たちのフェリーの利用目的は8割以上がレジャーであるため、快適さと設備に妥協したくない人が多く含まれているのだろう。長距離航路の大型フェリーにはホテル並みの設備を整えた船が増えているが、近距離のフェリーはいまだ質実剛健なイメージが強く、そこにロマンを感じるかどうかは人によって大きく差があるところだ。
全体的に女性は、フェリーはあまり快適な乗り物ではないと感じているようだ。再度フェリーを利用したいかどうかを尋ねると、男性は57.7パーセントが利用したいと答えたのに対して、女性は45.8パーセントが「わからない」と答えている。ただ救いは、フェリーに乗ったことはないが「興味がある」と答えた人は女性が男性を上回ったことだ。そこをViaferry.comはチャンスと捉えている。
以上の結果から同社は、既存のフェリー利用者のリピートを促進しつつ、利用をためらう女性を取り込むべく、「快適性」や「揺れにくさ」などの条件を検索フィルターに導入するなどして日本での新たなフェリー利用層を開拓したいと話している。


