グーグルが生成AIのGemini(ジェミニ)にテキストのプロンプト(命令文)から、リアルな動画クリップを生成する機能を間もなく追加する可能性が浮上した。ニュースサイトAndroid Authorityは3月11日、Androidアプリの調査を行うAssembleDebugのレポートを報じた。
それによると、Android版Googleアプリの最新バージョンのソースコードには、グーグルが社内のコードネームで「Toucan」と呼ぶGeminiを活用した動画生成機能に関する新たな記述が含まれている。
さらに、一部のユーザーに対しては、1日に生成可能な動画の本数に上限が設けられていることがコード内の記述から判明した。また、動画の生成には「1〜2分の時間を要する」と記されていることから、この機能には高いコンピューティングのパワーが必要であることが推測できる。
Gemini's upcoming video generation feature may have a catch: Here's what we found
— AssembleDebug (Shiv) (@AssembleDebug) March 12, 2025
We already know that Google is adding support for video generation on the Gemini Android app but the usage may be capped (which isn't surprising)
✅ Details - https://t.co/oAjY7pq2C3 pic.twitter.com/C3QXcgz1Vd
アプリのコード内からは、「あなたのアイデアをテキストにして入力すれば、Toucanはその内容に合ったコンテンツを生成します」という記述や、「Toucanを生成中」「1〜2分の時間が必要です」「1日あたりのToucanの生成数の上限に達しました」などのテキストが見つかった。
ここで興味深いのは、上記のテキストが「Toucanを作成する」と述べている点だ。これは、このツールが、一般向けの動画生成ツールというよりも、特定のタイプの動画向けのものであることを示唆している可能性がある。また、このツールがテキストの入力のみを受け付け、静止画や動画を利用したコンテンツの生成に対応しないことが示されている。
さらに、1日あたりの生成の上限が設けられていることから、グーグルがこの機能の利用をGemini Advancedの有料ユーザー向けに限定したり、追加の課金の仕組みを導入することが考えられる。
現在のところ、グーグルはこの機能を正式に発表していないため、本機能がいつリリースされるのか、また、果たして実際に一般向けにリリースされるのかどうかも定かではない。しかし、継続的な開発の兆候が見られることから、近いうちにリリースされることが期待できる。