中年になると男の体から加齢臭が漂い出る。妻はどんなときにそれを感じ、どう思うのか。イヤに決まっているのだが、対策を行っていない人は意外に少なくない。そこには夫婦の関係性も影響するようだ。
加齢臭とは40代以上になると発生しやすくなる体臭のことだが、厄介なことに体臭は自分では感じづらい。加齢臭対策には夫婦の協力が必要だ。そこで、化粧品の企画、製造、販売を行う青組は、40代から50代の夫がいる既婚女性1009人を対象に夫の加齢臭に関するアンケート調査を実施した。すると案の定、夫の加齢臭が気になると答えた人は、「とても気になる」が約2割、「やや気になる」と合わせると6割近くにのぼった。

そこで残念なのは、加齢臭が気になると答えた妻のほぼ2人に1人は夫に伝えられずにいることだ。夫が傷つかないよう気遣ってか、そういう話がしづらい関係なのかはわからないが、それでは妻のストレスが溜まる一方だ。

加齢臭が気になる部位は、頭皮や髪の毛がもっとも多く、続いて首の後ろ、ワキ、足の裏、耳の裏、背中となった。気になるタイミングは、衣服や寝具を扱うときがもっとも多く、帰宅直後、夫が運動や作業の後に近づいたとき、朝起きたとき、などとなっている。
加齢臭のおもな原因物質に、不飽和アルデヒドの一種「ノネナール」がある。これは、首の後ろ、ワキ、耳の裏、背中などから多く分泌され、衣服に付着しやすい。洗ってもなかなか落ちないという困った性質があるため、まずは体からノネナールを除去して衣服をしっかり洗濯することが重要となる。ところが困ったことに、加齢臭を気にしている夫は4割弱に過ぎない。本人に自覚がなければ効果は薄いだろう。