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ヘルスケア

2025.03.13 11:00

8歳女児がアンチエイジング化粧品を愛用して肌トラブルに 米国で社会問題化

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少女たちをスキンフルエンサーから守るには

SNSが引き起こす大半の問題と同じく、スキンフルエンサーが発信する有害で誤った情報から少女たちを守るには、法的保護、親の関与、正しい情報が必要となる。

法律面での取り組み

カリフォルニア州議会のアレックス・リー議員は現在、18歳未満へのアンチエイジング化粧品の販売を禁じる法案の可決を目指している。「美容業界は、子どもたちが大人向けのアンチエイジング商品を購入・使用する『セフォラキッズ』現象に便乗している」とリーは訴える。「子どもにアンチエイジング化粧品は必要ない。美容業界はそれを知っている。美容業界に子どもたちが搾取されるのを止めなければならない」

親が防波堤になる

スキンケア動画を発端とする肌トラブルは、SNSが抱える数あるリスクの最新事例にすぎない。親が娘を守るために積極的に果たせる役割はいろいろある。何から始めればいいのかわからなければ、SNSのメンタルヘルスへの影響から子どもを守るための方法を解説した記事を参考にするとよい。

アンチエイジング化粧品の子どもへのリスクを明記する

多くの親は、わが子が使っているコスメは安全性が確認された製品だと考えている。しかし、米食品医薬品局(FDA)も欧州医薬品庁(EMA)も、アンチエイジング化粧品の子どもに対する安全性試験を義務付けてはいない。安全性評価が行われているのは子ども向けと明記された製品のみだ。

医学界では、アンチエイジング基礎化粧品を子どもが使用した場合の危険性を一般消費者に周知する取り組みが始まっている。コネティカット小児医療センター、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医療機関UCLA Health英国皮膚科学会などは、アンチエイジング製品を子どもが使うと取り返しのつかない肌トラブルに見舞われるおそれがあると警告している。

小児科医からのアドバイス

肌のことを考えると、10代まではシンプルで安価なスキンケアだけで十分だ。ニキビのない子どもなら、ドラッグストアで買える低価格で肌に優しい洗顔料と使い心地が軽く低刺激の保湿剤がおすすめ。保湿剤に紫外線カット成分が含まれていなければ、肌への負担が少ない日焼け止めを併用するとよい。

ニキビのある子どもの場合は、過酸化ベンゾイル配合の市販の洗顔料を選び、ニキビ治療薬のアダパレンゲルを塗る。それで治まらないときは小児科や皮膚科を受診して相談しよう。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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