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映画

2025.03.07 18:30

批評家から満点獲得、Netflix作品『トキシック・タウン』の魅力

Matthew Towers/Netflix

Matthew Towers/Netflix

ケイト・ハドソンの『ランニング・ポイント』やロバート・デ・ニーロの『ゼロ・デイ』など、ネットフリックスの作品の中でも知名度の高いものに注目が集まりがちだが、批評家から満点を獲得し、すばらしい俳優を起用した新番組がある。

それが本稿で紹介する『トキシック・タウン』だ。米国記事執筆現在、本作品は、批評家から100%、視聴者からも94%という高得点を獲得している。『トキシック・タウン』は4エピソード構成のミニシリーズで、1985年から1997年にかけて英国の都市コービーで実際に起こった事件を題材にしている。この事件は、大気中の有毒廃棄物と先天性欠損症との関連性を立証した最初の事件であり、本作品はこの悲劇に立ち向かう4人の母親の物語を追う。

実際の事件では、コービーで何十人もの赤ちゃんがこのような障害を持って生まれ、母親たちは2009年に判決が下るまで闘い続けた。その判決の内容は以下の通りだ。

「1983年から1997年8月までの長期にわたり、コービー地方議会は、ブリティッシュ・スチールから取得し使用した用地の管理・運営に多大な過失があった。この過失と、1992年4月1日以降のコービー地方議会の法的義務違反は、コービーの公共地域や個人宅の上空に、汚染された泥や粉塵を広範囲に拡散させることを許し、その結果、汚染物質が現実的に、請求者が訴えているような種類の先天性欠損症を引き起こした可能性がある」

このシリーズには、英国ドラマ『ドクター・フー』の主演も務めたジョディ・ウィテカーや、ドラマ『ホワイト・ロータス』にも出演するエイミー・ルー・ウッドなど、注目の英国俳優たちや、ネットフリックス作品『ザ・ディプロマット』にも出演するベテラン俳優のローリー・キニアなどがドラマチックな役柄で出演している。

時々、たとえその作品がミニシリーズであっても、第2シーズンが決まりそうなほど好調だという話をすることがあるが、この作品は実話をベースしたものであり、今回はそれに当てはまらない。『トキシック・タウン』は、『SHOGUN 将軍』のように誰もが知る作品ではないが、多くの業界に大きな影響を与えたこの極めて重要な事件を理解するために、たとえこの作品の名前を聞いたことがなくても、見る価値があることは確かだ。かく言う私も、観るまでこの作品のことを知らなかった。

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翻訳=江津拓哉

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