早稲田大学で学んだ創業者
Papergamesの創業者ヤオは、幼い頃からゲームが好きで、2012年頃に日本の早稲田大学で経済学を学んでいた時に、趣味でモバイルゲームの開発を試みたと中国メディアは報じている。ヤオはその後、ファッション分野の知識を持つ後の妻とともに、着せ替えゲームの開発に乗り出した。
このゲームは女性ユーザーに好評で、ヤオの予想以上の成功を収めた。彼は、2013年に中国に戻ってPapergamesを設立すると、このゲームを『ニキの愛されコーデ』としてリリースし、シリーズ化してヒット作に育てた(現在は三作目『ミラクルニキ』を配信中)。
Papergamesは、2014年にベンチャーキャピタル(VC)のIDGキャピタルから非公開の額を調達し、2016年には深圳市場に上場する旅行会社ソンチェン(宋城演芸発展)を含む投資家から1億5000万元(約30億円)を調達した。
同社はさらに、2017年に初の恋愛シミュレーションゲームの『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』リリース。このゲームは、すぐに大ヒットを記録し、20代前半の女性が大半を占めるプレイヤーが費やす金額は、月間2億元(約40億円)に達したと報じられた。一方、この分野の競争は激化し、2021年にはテンセントが『光与夜之恋』をリリースしたのに続いて、アリババ傘下のゲーム会社も2023年に同種のゲームを配信した。
社員数は約2000人
それでも約2000人の社員を擁するPapergamesは、最新作の『恋と深空』の成功によって勢いを維持している。Sensor Towerのアウネは、「このゲームの3Dグラフィックは業界最高水準で、競合を凌駕している」と語り、その勢いが続くと述べている。同社の推計によると、『恋と深空』の2024年の売上の約60%が中国からのもので、11%が米国だった。
上海の調査会社86Researchのアナリストのチャーリー・チャイは、Papergamesが女性プレイヤーに絞ったマーケティングを展開することで、マス市場を狙う他のメーカーと比べて宣伝コストを抑えていると指摘した。
そんな中、Papergamesの創業者のヤオは、恋愛シミュレーション以外のジャンルへも進出しようとしており、現在2作品のアクションゲームを開発中だ。しかし、この市場には、テンセントやNetEase Games(網易、ネットイース)などの大手がひしめいている。
「Papergamesにも課題はある」と上海の調査会社ブルーロータス・キャピタルのアナリストのスタン・ジャオは述べている。「彼らは、より多くのプラットフォームやジャンルに進出し、研究開発の成果を事業の拡大に結びつける必要がある」と彼は続けた。
(forbes.com 原文)


