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2025.04.29 16:00

YouTube20周年 毎日、数十億時間のコンテンツが視聴されている

Algi Febri Sugita / Shutterstock.com

Algi Febri Sugita / Shutterstock.com

チュートリアル動画、学生の短編映画、新旧のミュージックビデオ、映画やテレビ番組のクリップなど、あらゆる映像が1カ所にまとまっているのがYouTubeだ。2005年に「dinner table idea」として始まった本サービスは、いまや世界最大の動画共有プラットフォームに成長している。月間アクティブユーザー数は27億人以上を数え、最も人気のあるストリーミングアプリであり、グーグルに次いで世界で2番目に訪問者数の多いウェブサイトとなっている。

最初の動画がアップロードされたのは、20年前(2005年)の4月。会社としての設立は2005年2月14日、スティーブ・チェン、チャド・ハーリー、ジョード・カリムの3名によって行われた。

 YouTubeのるニール・モーハンCEOは、米国時間2月11日に公開した年次書簡で「この20年間で、YouTubeは動画を通じて文化を変革し、活気あるクリエイティブ経済を築いてきました」と述べている。「デスクトップコンピュータで粗い映像を撮影していた時代から、いまではスタジオを構え、人気のトークショーや長編映画を制作するようになりました」

モーハンはさらに、視聴端末がコンピュータやスマートフォンだけではない点を強調している。動画共有サービスはリビングルームにも進出し、米国ではテレビ画面を通じて1日あたり10億時間以上のコンテンツが視聴されているという。

「ニールセンの調査によれば、YouTubeは米国におけるストリーミング視聴時間で2年連続第1位でした」とモーハンは付け加えている。

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影響力の拡大は続く

YouTubeは、ジョード・カリムがアップロードした18秒の公式初動画『Me at the Zoo』から、確かに遠い道のりを歩んできた。サービス開始からわずか1年後の2006年、グーグルはYouTubeを16億5000万ドル(約2500億円)で買収している。



C4 Trendsのテクノロジー業界アナリストであるスーザン・シュライナーは「YouTubeは20周年を迎える今も影響力を拡大し続けています」と述べる。「他のプラットフォームと違い、米国だけでなく世界の文化の重要な一部になりました。サービスが誕生してからわずか数カ月のうちに、新規動画が1日あたり6万5000本以上アップロードされ、1日平均1億回もの動画再生が行われたのです」

YouTubeが登場した時期は、あらゆる意味で絶妙だったといわれる。もし数年前であれば、コンテンツをストリーミングするために必要なブロードバンド環境が米国内に十分に普及していなかったかもしれない。逆に数年遅れていれば、まったく別のサービスが台頭し、現在のようなクリエイターコミュニティは生まれなかった可能性がある。

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翻訳=酒匂寛

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