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SeanPavonePhoto / Bigstock


台湾の二大政党である国民党と民進党は、2016年1月に実施される総統選挙に向けどちらも女性候補者を立てており、初の女性総統の誕生が期待されていた。

しかし8月6日になって野党・親民等の宋楚瑜主席が出馬を表明した。総統選にはこれまでに2度出馬したが落選し、今回3度目の出馬となる。宋氏の参戦により、最有力候補とされる民進党の蔡英文主席とそのライバルである国民党の洪秀柱・立法院副院長(国会副議長)が敗れる可能性も出て来た。かつて国民党に所属していた宋氏は、国民党と民進党の政権争いで分裂している台湾を融和する、第三の選択肢があることを強調している。

総統選を制するために、宋氏は洪氏を支持する有権者の票を奪う必要がある。また、蔡氏の支持者を引き寄せるための副総統候補者も必要で、これには柯文哲台北市長が有力候補という見方が大勢を占める。対中政策に関しては宋氏より弁が立つ。

今回の選挙には台湾の命運がかかっている。中国は台湾を自国の一部だと主張しているが、言論と出版の自由が認められ民主的な選挙が実施される台湾では、その西隣の巨大な共産党国家である中国との政治的融合には多くが反対しているからだ。報道によれば、中国は今月初旬にIT関連企業にネット警察を配備する方針を明らかにした。

中国本土と台湾の関係はここ数年は比較的落ち着いていた。香港出身の馬英九総統が台中間の経済の自由化を推進し、政治的にも安定した関係を保って来たためだ。しかし、馬総統の支持率は低いうえ、憲法上3期目の総統選出馬は認められていない。台湾の経済規模は中国よりずっと小さいが、台湾積体電路製造(TSMC)に代表される半導体産業で世界一のシェアを誇る。

ビリオネアの輩出数も世界有数で、Apple製品の製造を手掛ける鴻海精密工業の郭台銘もそのひとりだ。台湾の経済は最近低迷しており、これは国民党にとってマイナス要因となり得る。8月6日に宋氏が出馬を表明するまでは、民進党の政権奪還が濃厚だった。

すでに台湾はアジアの中でも特に民主主義が発達し、報道の自由がある地域といえる。宋氏が参戦したことで、2016年の台湾総統選挙はますます目が離せない展開となりそうだ。

編集=上田裕資

 

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