この空挺部隊は5日、米国製のストライカー装輪装甲車や装甲トラックに乗り込み、突出部北東のグレーゾーンにあるベルディン村に到達することを目指した。
ロシア側は、光ファイバーケーブルを通じて遠隔操作する自爆ドローンなどでベルディンを防御した。無線を使わないためジャミング(電波妨害)が効かないこれらのドローンは、ストライカー数両を破壊したほか、ベルディンにたどり着いたウクライナ兵にも襲いかかった。
現在もベルディンにウクライナ兵がとどまっているのかははっきりしない。ウクライナ兵の遺体が散乱した村内に、ロシア兵が入っていることを示す証拠もある。
米フィラデルフィアにあるシンクタンク、外交政策研究所のアナリストであるロブ・リーは「ウクライナ軍がベルディンやほかの村を占領できたようには見えないし、クルスク州で支配地域を拡大できたのかも不明だ」と書いている。
ロシア軍とウクライナ軍による同時攻撃は、いずれも攻撃側にとって血なまぐさい失敗に終わったようだ。
(forbes.com 原文)