タウリンをたっぷり摂取できる魚介鍋は、まさに感染症が増える今の時期のスーパー食材だ。ただし、風邪を引くと胃腸の働きが低下するので、食事には注意する点がある。腸内環境を整えるにはヨーグルトが有効だが、乳製品の乳糖はお腹の調子を悪くする恐れがあるため、乳糖を含まない発酵食品を選ぶこと。また腸内環境にいいとされる食物繊維も、消化しきれないとかえって腸を疲れさせる原因にもなるため、刺激の少ない水溶性食物繊維を選ぶ。
酒とタバコはNG。アルコールは白血球の攻撃力を低下させるばかりか、炎症性サイトカインの分泌を増加させてしまう。利尿作用で脱水状態となり、粘膜を乾燥させて炎症を増長させてしまうことにもなる。
タバコは血管を収縮させて血流を悪くする。白血球の活動も抑制し、さらに粘膜表面で病原体を無力化させるIgAという抗体の産生も抑えてしまうため、粘膜でのウイルスや細菌の増殖を促してしまうのだ。
バランスのいい食事、ストレスのない生活、適度な運動と、耳にタコができるほど聞かされるこの健全な生活の基本がなぜ重要なのか、こうした話を聞くたびに、どんどん説得力が増していく。
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