日本の政界の女性リーダーとしては、東京都の小池百合子知事(72)が66位に入った。人口ベースで世界最大規模の都市である東京のトップを務める小池知事は、日本の将来の首相候補者と目されている。
女性財務相の2人
一方、政策分野で注目すべき本リストの新顔としては、39位の英国財務相のレイチェル・リーブス(45)と、45位のオーストラリア準備銀行総裁のミシェル・ブロック(62)が挙げられる。銀行家であるリーブスは、7月に英国初の女性財務相となったが、就任の直後から予算案に関連する保守党議員からの厳しい批判に直面している。ブロックもまた、この役職を務める初の女性で、2023年9月の就任から1年以上が経過した今、2025年の選挙を前に金利の引き下げが争点になる中で、中央銀行を率いる彼女の手腕が注目されている。
また、今年の本ランキングの100人には含まれなかったが、最近権力を握った、または近い将来に権力を握る可能性がある他の女性リーダーらも存在する。例えば、11月にナミビア初の女性大統領に当選したネツンボ・ナンディヌダイトワ(72)は、12月に就任し、歴史を作ったばかりだ。また、7月に実施されたフランスの選挙で、極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首(56)は、党の議席を大幅に増やし、次期大統領のポジションに近づいた。
今年の「世界で最も影響力のある女性」ランキングは、女性たちの政治的平等の実現への道のりが、まだ遠いものであることを浮き彫りにしている。「女性のリーダーシップへの支持は、今後の世界がより平等な場所になっていくと考えるだけでは、実現しないのです」とレイキャビク指数のハリソンは語った。
(forbes.com 原文)