未成年だけで泊まれるか?
日本は2022年4月1日から、成人年齢が今までの20歳から18歳に変更されました。未成年とは18歳未満(17歳以下)のことを言います。
単純に言えば、日本では18歳が大人です。
普通のビジネスホテルは18歳なら一人で泊まれます。17歳は親の許可がないと一人では泊まれません。
もう少し詳しく説明しましょう。18歳未満の未成年達だけ、もしくは一人で泊まりたい場合でも保護者・親権者(親)の同意、つまり許可があれば宿泊は可能です。宿泊同意書の提出を求める所、同意書はいらないが保護者への電話確認をする所があります。
まれに成人の18歳であっても高校生である場合は同意が必要としている所もあります。例えば18歳の受験生が大学入試で一人でホテルに泊まりたい場合、18歳だけれども高校生なので保護者の同意書を用意して下さい。というホテル・旅館もあるということです。
中学生も保護者の同意があれば泊まれるホテルはありますが、保護者と一緒でないと認められないという所は多いです。
自分が宿泊したい施設が保護者の同意書を必要とするか? 自分の年齢を伝えて問い合わせをしてみましょう。
宿泊同意書(承諾書)とは?
子供だけの宿泊を親(保護者)が認めて許可していますという証明書・承諾書です。どこでもらえるのか?というと、書式(テンプレート)を用意しているホテルもあれば、コレコレの内容が記入されていれば用紙も書き方も指定しないから、手書きで作ってよいですよという所もあります。
ホームページからダウンロード、FAX、郵送、当日持参。同意書をどう受け取り、どう送るかは、泊まりたいホテルに問い合わせれば丁寧に説明してもらえると思います。
ホテル・旅館が宿泊同意書を提出させる理由
ホテルが運営するにあたって基づいている法律「旅館業法」では、そもそも年齢制限や未成年者の宿泊を禁止する項目はありません。さらに、宿泊させる場合には同意書を提出させるという規則もありません。中には高校生や中学生でも、年齢を確認せず同意書なしでお構いなしに泊まれるオープンな宿もあるにはあります。
そもそもホテルで未成年に同意書なんていらないと思っていた人もいることでしょう。
それではなぜ、ほとんどのホテルは未成年の保護者への同意が必要とする年齢制限をするのでしょうか?
ホテルが最も用心するのが「民法第5条」です。要約すると、第2項に「未成年者が親権者の同意なしに行なった法律行為は後で取り消すことができる」という内容があります。
つまり宿泊した後で、「同意していない宿泊なので宿泊契約自体が無効だから返金して欲しい」と親が言ってくる可能性があるからです。これは知識のある親が悪用することが多いです。
本来はまだ人間が未成熟な為、悪徳業者にそそのかされて高額な商品を買わされたり、ローンを組まされたりという場合を想定してのものです。そこそこの値段の服や娯楽品を一人で買うことも普通にあるわけですが、こちらはあまり問題にされることがありません。

未成年はトラブルにならないようホテルが事前に自衛しているから、こんな面倒な同意書の手続きが必要になってしまっているのです。
でも逆に考えてみてください。保護者の同意書さえあれば未成年の高校生・中学生だけで泊まれるホテルはあるのです。



