Box Office Mojoのデータによると『モアナと伝説の海2』の米国での興行収入は、2019年の『アナと雪の女王2』による同時期の記録である1億2500万ドルを破り、2013年の『ハンガー・ゲーム』が記録した1億1000万ドル(約166億円)も上回った。
また、昨年4月に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が記録した2億460万ドル(約308億円)の5日間オープニング記録も突破した。
『モアナと伝説の海2』は、『ウィキッド ふたりの魔女』や『グラディエーターII』とともに、感謝祭の週末の映画の総興行収入を約4億2000万ドル(約629億円)に引き上げ、2018年の最高記録を塗り替えた。
このアニメーション冒険作品は、感謝祭の当日に2800万ドル(約42億円)を稼ぎ、5日間の祝日の週末の売上も1億7500万ドル(約264億円)以上が見込まれるなど、予想を上回る興行収入を上げているとVarietyは29日に報じていた。
『モアナと伝説の海2』の世界での興行収入は、3億8600万ドル(約579億円)に達しており、そのうちの1億6530万ドル(約249億円)が米国以外でのチケット売上とされている。
今年の米国における感謝祭映画トップ10(27日〜1日)
1.『モアナと伝説の海2』(2億2100万ドル)2.『ウィキッド ふたりの魔女』(1億1750万ドル)
3.『グラディエーターII』(4400万ドル)
4.『レッド・ワン』(1870万ドル)
5.『The Best Christmas Pageant Ever』(490万ドル)
6.『Bonhoeffer: Pastor. Spy. Assassin.』(350万ドル)
7.『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』(310万ドル)
8.『野生の島のロズ』(100万ドル)
9.『リアル・ペイン 心の旅』(90万ドル)
10.『教皇選挙』(80万ドル)
『モアナと伝説の海2』は、2016年の感謝祭のオープニングで8200万ドルの興行収入を記録し、2023年に世界のストリーミング配信サービスで史上最も視聴された映画『モアナと伝説の海』の続編だ。米国の映画業界は、感謝祭における好調な売上にもかかわらず、今年は厳しい年になる見通しだ。今年の映画の総興行収入は現在75億ドル(約1兆1300億円)をわずかに超えた程度で、2023年の80億1000万ドル(約1兆1210億円)には及ばず、パンデミック前の2019年の101億ドル(約1兆5300億円)を大きく下回っている。
映画業界は、ストリーミングサービスへの移行や昨年のストライキの影響を受けて、コロナ禍からの回復に苦戦している。
(forbes.com 原文)