旅行者数は、昨年との比較で約200万人増加する見通しで、全体の約90%の7170万人がクルマで移動し、580万人(7.3%)が航空機を利用すると考えられている。AAAによると、2019年には7060万人がクルマで移動していたが、今年はパンデミック前の水準を超えると予測されている。
クルマで旅行する人が昨年を170万人上回ると予測される理由の1つには、ガソリン価格の低下が挙げられている。2023年の感謝祭時期におけるガソリン価格は1ガロンあたり平均3.26ドルだったが、現在は3.07ドルであり、感謝祭までに3ドルを下回る可能性もある。
また、航空券の価格が昨年から約3%上昇したにも関わらず、国内線での旅行者数は約600万人に達する見通しで、2019年比で11%、2023年比で2%の増加が予想されている。一方、国際線の価格は5%値下がりし、予約件数は昨年との比較で23%増加している。
感謝祭の週に旅行する人々のうち、残りの230万人はバスやクルーズ船、列車を利用すると予測されている。特にクルーズ船の予約件数は昨年から20%以上増加している。
人気の旅行先は?
AAAの予約データ(11月26日から12月2日)によると、今年の感謝祭で最も人気の国内旅行先はフロリダ州で、トップ10のうちの4つ(オーランド、マイアミ、フォートローダーデール、タンパ)がフロリダの都市だった。他にはニューヨーク、ロサンゼルス、ホノルル、サンフランシスコ、ラスベガス、アトランタが挙げられている。また、海外ではハンガリーのブダペストやメキシコのメヒカリとカンクン、プエルトリコのサンフアン、ドミニカ共和国のプンタカナが人気だ。
今年の感謝祭は、この時期に特有の病気の流行を引き起こすとは考えられていない。新型コロナウイルスの感染レベルは9月以降に減少しており、インフルエンザなどの呼吸器疾患のレベルもパンデミック前の水準に戻っている。
(forbes.com 原文)