11回目を迎えた今年は、脱炭素、SaaS、モビリティ、ディープテックなど、各分野で実績を積み上げた起業家たちがランクイン。上位20組の過半が前年から入れ替わった。
1位に輝いたのは、再生可能エネルギー発電所の開発・運営・供給までを一気通貫でグローバル展開する自然電力の磯野謙、川戸健司、長谷川雅也。2位には、AI テクノロジーと弁護士による法務知見を組み合わせたクラウドサービスを手がけるLegalOn Technologies・角田望。3位は、電動キックボードなどマイクロモビリティのシェアリング事業を提供するLuup・岡井大輝がランクインした。BEST10は次の通り。
起業家ランキング2025 BEST10
1位 磯野 謙 / 川戸健司 / 長谷川雅也(自然電力)
2位 角田 望(LegalOn Technologies)
3位 岡井大輝(Luup)
4位 野澤 遼(enechain)
5位 小西哲之 / 長尾 昂(京都フュージョニアリング)
6位 中尾 豊 / 中川貴史(カケハシ)
7位 山野智久(アソビュー)
8位 青柳直樹(newmo)
9位 寳槻昌則(ビットキー)
10位 古賀大貴(Oishii Farm)
また、TOP20に選出された起業家は次の通りだ。
日本の起業家 TOP20 (順不同)
佐藤光紀(コミックスマート)
多田智裕(AIメディカルサービス)
清水正大(ZEALS)
滝野一征(MUJIN)
福田恵里(SHE)
平井 瑛(estie)
岩崎由夏(YOUTRUST)
西和田浩平(アスエネ)
福澤知浩(SkyDrive)
山田真央(ダイニー)
特別賞
デイビッド・ハ / ライオン・ジョーンズ / 伊藤 錬(Sakana AI)
上位20組に共通するのは、目先の小さな成功に慢心せず、自ら掲げた壮大なスケールのビジョン・ミッションの達成に突き進む姿勢だ。上場スタートアップの株価水準の見直しが進み、非上場の資金調達環境が選別の様相を強めるなかで、起業家の視座は明らかに高まっている。
過去のランキングでは、メルカリ・山田進太郎(2015~2017年1位)やラクスル・松本恭攝(2018年1位)などの起業家が選出されている。2024年に1000億円以上の時価総額で東証グロース市場に上場したアストロスケールホールディングス・岡田光信、タイミー・小川嶺など、ランキング入賞後に大きく飛躍した起業家も多い。